抗がん剤治療中に手足の先が氷を触っているように冷たく感じるという相談を受けます。

 

これは一般的には末梢神経障害という副作用で見られる現象です。

 

 タキサン系抗がん剤パクリタキセルや白金系抗シスプラチンなどが代表的なものですが、多くの抗がん剤で見られる副作用です。

 

この副作用が見られる方は中医学で言う血を作るのが苦手な血虚体質の方によく見られます。

 

中医学で言う血は体温を運ぶと言われており、不足や巡りが悪くなると手足の先が冷たく感じてじまいます。

 

中には体温が下がり免疫力低下に繋がるような場合も見られます。

 

とは言え、抗がん剤治療中の補血という血を補う作業は副作用との戦いなのでなかなか好転が難しいです。

 

特に乳癌や子宮頸、子宮体癌などはホルモンとの兼ね合いもあるので補血には気を使います。

 

癌は癌との戦い以外に抗がん剤との戦いでもありますからね。