夏バテ漢方6(完) | 漢方ルーム・じおん

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不妊カウンセラーです。

最後に5、風邪症状についてです。
エアコンや扇風機でのどや鼻がやられて風邪というのもよくあるケース。
ですが、
●夏は「背中」も風邪症状のキーポイント。
外界にある邪は、風に乗って、陽面から人を侵襲するというのが、漢方の考え方。
この時、陽面にあたるのが「背中」で、
ふだんは太陽を浴びつつ、外界から、おなか(内臓)面を守ってます。
ところが、
真夏の太陽を浴びてたと思ったら、エアコンがんがんの室内で、体表(皮膚)も骨格筋も、いきなり木枯らしに吹かれたように冷えて固まり→風寒邪にやられてしまいます。
身体が固まれば、血の流れが滞り、代謝も落ちるわけですが、
「戸板のような背中」になれば、当然、寝苦しく
●睡眠の質が下がり
●首肩腰のこりや痛みを誘引し
●疲れが取れない、だるさがつづく
といったことになり、夏場の不調を広げます。
ここでの出番は葛根湯。
適応症に「肩こり」などの記載がありますが、冷えて固まってなくても、デスクワークなどで動かずに固まった場合でも使えるのは「舒筋」といって、筋肉をゆるめる生薬が配合されているから。
ところが、
麻黄湯をはじめ、麻黄がたくさん入ってる風邪薬は夏には不向き。
麻黄は体表から邪を出させる「発汗解表」
剤なんで、汗~気のダダ漏れを加速させてします。
ただし、衛気の働きが停滞し、サウナでもなかなか汗をかけない、夏にむくみがひどくなる、という方には、合わせ技で麻黄湯を使うことがあります。

いずれにせよ、背中の固さには、手技や足技。推拿やみなみさんのサイキョウ法(いわば足の推拿)で、即攻ほぐしにかかります。

附記
●のどの痛みや乾燥感には、駆風解毒散。こちらは薬液でうがいしてから飲み込み、ガラガラごっくんタイプの風邪薬です。

以上が、すみれ堂で比較的よく使う漢方や療法の概略ですが、残暑対策のご参考になることがあれば、うれしいです。
おしまい(^o^)

■新宿すみれ堂■
正午開院、月曜のみ13時~。
日曜木曜定休
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