★「冷え証について1~4」は、このブログテーマ「婦人科と漢方」に入ってます。
【前フリ】
女性は冷え証か?
女性は温めれば婦人科の病証が緩和されるか?
もし、こんなふうに尋ねられたら、私は「人による」と答えます。
冷え証についての当方の考え方は、★に書いたように、この記事と同じテーマに入ってますけど、
一過性の冷えを、冷え証とは別にしているので。
たしかにっ、
●女性は外気温の変化を受けやすい服装をしている
→ベアバック→背中ぱっくり出しちゃいかんよ~、外邪はこっから入ってくる。もちろん風邪も。
●男性より、どうも生来的に血液が少し薄い傾向にある
→献血したことのある方はわかりますよね。
●毎月の生理、また出産、授乳などを通じ、身体資源を体外に出している
→それこそ、身を削って家族を増やそうという「生む性」を担ってる
考えればまだいろいろあるでしょうけど、
「冷えやすい」条件を持ってる方が多いというのは想像に難くない。
そして・・・
女性に限らず、
冷えと熱、どっちが生命への影響が深刻か?と考えた時、
(すっげえ乱暴なざっくりしたとらえ方なんで、異論をお持ちの方もいらっしゃるでしょうけど)
冷たいほうが、危ない、と私は思う。
高熱はとても苦しいものだし、臓器の炎症を広げてしまったりしたら非常事態でしょうけれど、
しかし、たとえば血圧が下がる、血糖値が下がる、体温が下がる、体内各部位の機能低下→ジ・エンドは駆け足でやってくる。
そうしたことに注目すればっ、
まずは「冷やさないようにする」というのも道理なのである。
しかしっ、
女性イコール冷えてるって見立てで漢方薬を考えると、まったく見当ちがいになることがある。
現代の女性は・・・
●仕事人として男性と同様のストレスを抱え、生活リズムも不規則化
●パソコンという仕事機器を得たために「姿勢を長時間動かさない」というあらたな身体負荷をしょいこんだ
●忙しくて運動不足が恒常化
↑
そうなの、これらがポイントなのよ。
中医学の陰陽五行説の一例を挙げれば、
●女性は陰、寒(冷)、守り、クールダウン、やさしさ
●男性は陽、熱、攻め、パワフル、つよさ
といういわば表裏一体的な区分がある。
けど、
「生む性」という身体的宿命を持ちながらも、生き方・感じ方・行動の仕方は、限りなく男性と一緒っていうのが、現代の女性の婦人科を考える際のむつかしいとこなのだわ。
そうなの、つお~い陽をいっぱい持ってたりするの、今どきの女の人は。
中医学というのは「バランスの医学」なので、
個人個人の陰と陽、寒と熱のシーソーを平均に保とうと漢方薬を出したり、推拿施術をしたり、鍼灸治療をしたりする。まさに整え、整体なんで、がんがん温める、や、がんがん冷やす、でもなく、微妙に調整しながら、イーブンな状態へと戻していくんです。
これは婦人科ではなく
アトピーの方の実例ですけど・・・、
ご自宅近くに漢方薬局がなく、大阪まで相談に行かれた。
当方はアドバイス申し上げてたんですけど、
「冷えてるから」と真逆の漢方薬を出されたとのこと。
う~む、悪化しないか・・・。
アトピーでもいろいろあると思いますので一概にはいえないけど、
●紅い発疹が出ちゃうようなら、まず熱証を疑う。
●ストレスの原因として気持ちの張り詰め方が大きいなら、まず陽の要素の大きさを疑う。
(もちろん舌診は必ず)
前フリだけで長くなってしまいました・・・。
生理痛のこと書こうと思ってたんですが、次回にします。
それまでの間に、
ちょっと振り返ってみてくださいね。
あなたの中の陰と陽。五分五分か、それとも・・・。