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Vol.1 ― 東方神起 ユンホ「『夜警日誌』アクションシーンにダンスの技をとりいれようとしました」

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若手イケメン俳優、チョン・イルがユンホ(東方神起) と豪華共演し、韓国で全話連続同時間帯1位を独走した、2015年度No.1の超大型ファンタジーロマンス時代劇「夜警日誌」。
チョン・イル演じる主人公イ・リンとともに夜警隊を結成し、鬼神と戦う、冷静実直でクールな武官カン・ムソクを熱演したユンホ(東方神起)。本作が時代劇初挑戦となったユンホが、撮影のエピソードや共演者について語った、日本独占インタビューをVol.1~2に渡りお届けする。

【インタビュー】Vol.2 ― 東方神起 ユンホ「いつかミュージックビデオを撮る時、チャンミンと2人で見事な演技を見せられたら…」
【プレゼント】チョン・イル&東方神起 ユンホ直筆サイン入り「夜警日誌」ポスターを2名様に!応募はTwitterをフォロー&ツイート

―オファーを受けた時の感想を聞かせてください。

ユンホ:「夜警日誌」のシノプシスをもらった時、韓国古来の伝説や固有の文化をうまく活かしたドラマだと新鮮な印象を受けました。時代劇なので海外に韓国のことを知ってもらえるし、何よりムソクという役が気に入りました。彼の男らしさにほれ込んで出演を決めました。

―ユンホさんが演じたムソクとはどんな人物ですか?

ユンホ:ムソクは王直属の監察部の武官です。彼は幼くして両親を亡くし最愛の妹も失いました。そのため氷のムソクと呼ばれるほど感情を表に出さない人間になってしまいますが、実は温かい心の持ち主です。また正義感にあふれ、義理を重んじる忠誠心の強いキャラクターです。

―ムソクのキャラクターはどうやって作っていきましたか?

ユンホ:監督のイ・ジュファン局長が僕を信じて任せてくれて、ムソクの忠臣のイメージを際立たせるようにとだけ、おっしゃいました。このドラマでは、時代劇では珍しくロマンスもたくさん描かれますので、最初はどこにポイントを置くか悩まされましたが、周囲の先輩たちが助けてくださったおかげで楽しくやれました。

―このドラマに出演してみて、特に記憶に残っていることはありますか?

ユンホ:記憶に残っているのは、ムソクという役に出会って僕が成長できたということですね。このドラマは僕自身を成長させるきっかけになりました。それから、みんなと支え合う仲間意識やこれならやっていけるという確固たる自信を持つことができました。家族愛についても改めて考えさせられました。


「ムソクとの共通点…僕も頑固ですがムソクは僕以上です」

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―ムソクとユンホさんの共通点や相違点はありますか?

ユンホ:僕も頑固ですがムソクは僕以上です。時には見ていてもどかしいくらいに人の意見を聞きません。僕もそんな時はありますが、ムソクはその程度がもっと甚だしいですね。でも、そんなところがあるからこそ人間らしく感じるのかもしれませんね。僕自身の性格はもう少し柔軟だと思いますし、ムソクよりは僕のほうが、もう少し活発だと思います。

―ムソクが武術の鍛錬をする姿に共感したところはありますか?

ユンホ:武術(殺陣) のシーンは張り切りましたね。最高の剣の使い手という役どころなので、たくさん訓練しました。それからムソクはなぜ武術の鍛錬をするかも考えてみました。誰かを守るためではなかったかと思い当たりました。大切な人を失った経験があるから、二度と失いたくなかったはずだろうと思いました。訓練はアクション俳優と一緒にやったので、短期間でも効率よく集中してできたと思います。それから共感できたところというか、ムソクから学んだのは仲間意識ですね。そして、つらい時も涙をこらえて1人でがんばっていくところは僕と似ていると思います。常に自分を鍛える強い姿が似ているんですね。

―暴君のキサン君に対してもムソクは忠誠を尽くしますが、ムソクの心情をどのように理解しましたか?

ユンホ:ムソクにとってキサン君は、王である前にたった1人の友であり、秘密を共有する仲間だと考えました。それに絶対的な信頼を寄せてくれる人だから、何があっても守ってやるだろうとも思いました。キサン君は王として過ちを犯す場合もありますが、ムソクにとっては唯一の主君です。説得することはあっても、裏切ることはしないだろうと考えて忠臣のイメージを作り上げました。暴君を正しい道に導けない悩みや葛藤は、忠臣としてのもどかしさとして表現しました。

―時代劇をやってみて気づいた現代劇との違いや驚いたことはありますか?

ユンホ:時代劇のほうが難しいと聞いていましたが、本当にそうでした。僕の演技を見て、時代劇に合うかどうか懸念されていたので、その心配をぬぐい去ろうと頑張りました。それに時代劇は精神修養にもなりますね。昔の礼儀や知らなかったことも学べるし、野外セットは自然豊かな山奥にありましたから、暑さや寒さという短所はありますが、韓国特有の文化を知ることができていい勉強になりました。それに時代劇は準備しておくことが多いことにも気づかされました。チームワークや瞬発力など演技に必要な要素を別の目線から見ることができたドラマでした。

―時代劇はメークなどの下準備も多く、伝統衣装を着てのアクションも大変だったと思いますが、いかがでしたか?

ユンホ:アクションは……丈の長い韓服を着て動き回るのは大変でしたね。袖の幅もあるので動きづらかったです。蹴りを華麗に見せる効果はありますが、細かいアクションは目立ちにくいです。でも韓服を着てアクションをやるのは初めてだったので、僕は楽しく演じました。カツラも大変でしたね。カツラをつけるのに時間が予想以上にかかるんですね。まげを結ったりほどいたりするのが面倒で、睡眠も取らず、シャワーも浴びずに続けて撮影することもありました。ムソクは最後に死ぬので血糊をつけて死人のメークもしました。今振り返ると初めての経験が多くて楽しい思い出しかありませんね。


「ダンスのようにメリハリのある動きにしたくて模索しました」

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―剣術や格闘技のアクションシーンで大変だったことやエピソードはありますか?

ユンホ:真剣を使うシーンが多くて大変でしたし、馬が指示通りに進んでくれなくて困ったこともありました。野外での撮影なので、木の実が見えたりすると、直進しなければいけないのに、馬がそっちに進んでしまったりして当惑しました。エピソードといえば、初登場のシーンで回し蹴りをしたのですが、衣装の靴がちょっと大きくて蹴りをした瞬間、脱げてしまって屋根まで飛んでしまったことがありました。おかしかったですね。それから僕はダンサーでもあるので、アクションシーンにダンスの技を取り入れようと張り切ってしまいケガもしました。アザもたくさん作りましたが、なるべくスタントマンの助けを借りずに代役なしで、自分でやりました。それでアクション俳優の方たちと親しくなれたようです。

―ダンスの経験がアクションシーンを演じる上で役に立ちましたか?

ユンホ:そうですね。アクションにもリズムがあるのでダンスと同じです。流れに乗ってカウントしながらやるのでダンスの経験が役に立ちました。異なるところは、どうインパクトをつけるかです。ダンスとは呼吸の取り方が少し違います。ムソクの剣術をダンスのようにスムーズでメリハリのある動きにしたくていろいろと模索しましたね。

―アクションや殺陣の練習はどのようにしましたか?

ユンホ:アクションスクールに通って教わりました。僕が苦手とする動きを練習し、得意とする蹴りもさらに磨きをかけました。昔から打撃系のアクションには自信があったのですが、ムソクが得意とする剣術は初めてなので、撮影の時は細かい動きについても相談しながらやっていきました。例えばイ・リンとの対決シーンで手をついてバック転したり、鬼神と戦う時もタンブリングをしたりしました。そういう立ち回りも話し合って決めていきましたね。撮影しながら、おもしろそうな動きを試す場合もありました。僕にしか表現できない動きは何か、武術監督とたくさん話し合いながらムソク独自のスタイル・キャラクターを作り込んでいきました。

―剣術(殺陣) と弓術と乗馬をやってみて、どれが一番自分に合っていると思いますか?

ユンホ:全部難しかったですね。でも……殺陣を一番たくさんやったので、適性に合っているかどうかというより、一番おもしろかったです。

―特に大変だったアクションシーンはありますか?

ユンホ:イ・リンが鬼神に取り憑かれてしまって、ムソクが助けようとして“悪鬼退散”と叫ぶシーンです。長い上着を羽織って手をついて回ったりして、色々なアクションをやりました。撮るのは時間の制約もあり、夜中の撮影でしたから大変でした。でも思っていたよりはカッコいいシーンになりました。

―ほかの夜警たちとは違って鬼神が見えない設定なので、演じる時は難しくありませんでしたか?

ユンホ:本当に大変でした。実際には目の前に役者がいるのに、見えないふりをするわけですからね。でも、やっているうちにコツがつかめました。できるだけ瞳を動かさずに一点を凝視しながら耳をそばだてたりして、体感しているように演じるんです。ムソクは羅針盤や鬼出粉などのアイテムを使って鬼神を捕まえようとしますが、左手には羅針盤を、右手には剣を持った体勢で護符を投げる場合もありましたから大変でした。でも鬼神が、見えないのがムソクらしさをよく表していたと思います。


「大勢の先輩方が助けてくださって本当に感謝しています」

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―ユン・テヨンさんと共演しましたが、何かアドバイスを受けましたか? 教わったことはありますか?

ユンホ:夜警の隊長役のユン・テヨンさんとは、一番多くアクションシーンで共演したのですが、撮影以外の時はよく冗談を言うおもしろくて穏やかな方です。でもアクションシーンになると目つきが変わって、一瞬で劇中のワイルドな男に変身するので、緊張しましたね。僕もその気迫に負けじと張り切ってしまいケガもしましたが、幸い美しい映像が撮れました。ユン・テヨンさんは「カット」の声がかかると、すぐに冗談を言って場を和ませてくれました。

―悪役を演じたイ・ジェヨンさんやキム・ソンオさんとは、現場ではどうでしたか? 記憶に残るようなエピソードはありますか?

ユンホ:悪役を演じる先輩方のほうが、実際には明るいですね。サダム役のキム・ソンオさんは好奇心旺盛で、「なぜあんなふうに演じたの」とか、「好きなものは何?」とか「歌手活動はどんな感じ?」とか色々尋ねられました。演技のスキルについてもいろいろ教えてくれました。パク・スジョン役のイ・ジェヨンさんは、僕の欠点をたくさん直してくださいました。「このシーンではこのように演じたほうがいい」とか、親切に指導してくださいました。それから体のことに関して博識で「ここが痛い時はこういう運動をしろ」とアドバイスもくれました。ほかにもコ・チャンソクさんやイ・セチャンさんら大勢の先輩方が助けてくださって本当に感謝しています。

―スタッフやほかの共演者との関係はどうでしたか?

ユンホ:すごく忙しい現場だったので、全員が力を合わせて撮影を乗り切りました。大変な部分が多かったからこそ団結して、みんなが集中力を発揮していい結果につながりました。共演者は、先輩方はもちろん後輩たちも明るくて前向きでした。だから励まし合って元気を出せましたね。なかでも一番気にかけてくれたのはキム・フンスさんです。王の役なので僕がふざけて「それはなりませぬ、王様」と言うと、「ムソクや、今日も一緒に食事をせぬか」と応酬してくれたりしました。スタッフもそれぞれ個性があっておもしろかったですね。「ムソクがおごってくれ」と、からかわれたりしました。Bチームではイ・ジュファン局長に代わってユン・ジフン監督が演出をしましたが、細かく指摘してくださってありがたかったです。ムソクの役作りにはユン監督の力が大きかったと思います。



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