「終活」と聞くと「遺留品整理」「遺産整理」などが思い浮かぶでしょう。

若い人には馴染みがなく、その言葉から何となく「高齢者のもの」を連想させるかもしれません。

しかし、今、全ての人に「終活」が必要だと感じています。

自己紹介をかねて、終活事業をスタートさせた理由と、そう確認する事になった出来事を書いていきます。

 

私は高校卒業後、整形メイン急性期病院の病棟で看護助手として勤めているときに介護福祉士という職業と出会いました。

急性期の病棟とはいえ、末期がんや終末期の患者様も多く朝・昼・夕と死と向き合う経験をしていました。

その後、死への慣れや毎回同じ患者さんが入退院を繰り返す現状から

病気やケガを治す事よりもその後の日常生活を送ることの方が大変なのではないかと思い

介護福祉士になるために特別養護老人ホームへ転職を決意しました。

働きながら介護福祉士となり、現在は、障害者施設で生活指導員として働いています。

入所者のお年寄りの方とそのご家族様に触れていくうちに、入所者のとっての「幸せ」とは何かを考えるようになりました。

 

「話す」、「食べる」、「歩く」健康な人が当たり前にできることが当たり前ではない生活です。

寝たきりで天井を見上げ、管に繋がれ、栄養を流し込まれながら一日を過ごします。

施設に入所する高齢者、そのご家族の多くが、

「なかなかお迎えが来ない」、「こんなはずじゃなかった」、と嘆きます。

 

目の前にいるお年寄りを、その瞬間楽しませることはいくらでも出来ます。

しかし、お年寄りの人生に寄り添い、その人らしく終わりを迎えていくお手伝いまではできていない・・・

介護施設、施設職員、国や、制度などの仕組みやその在り方に、私たちがしている仕事とは何なのかと疑問を抱くようになりました。

 

一人でも多くの方が、納得のいく終わりを迎えるために、何かできることがあるか。

その思いから、終活事業を展開するため、「合同会社すず」を立ち上げました。

具体的にはエンディングノートを使ったライフプランニングです。

「終活」という手段でその人らしい人生を生きるお手伝いをしていきます。

 

病気や事故など人生を変えてしまうような出来事が起きてしまったことで出来ないことを増やすよりも、

起きないように今から準備を始めること、

たとえ起きてしまっても自分らしく最後の瞬間まで幸せに生きることが出来るように

私が実際に介護の現場で「体験してきたこと」を元に、具体的にどのような準備をしていけばいいのかをブログで発信していきます。

 

このブログを通して、一人でも多くの方が「終活」を始めるキッカケになればと思います。