THE BIG ISSUEって雑誌をご存じですか？
一部４５０円で月に２回販売される雑誌です
駅前で、ホームレスの人が、販売していますよ～
一部４５０円ですが、そのうちの２３０円が、
その販売しているホームレスの人の収入になります
1991年にロンドンで生まれた、
単にホームレスの人の救済ではなく、
彼らに仕事を提供し、
自立を応援する事業なのだそうです。
今、日本では106人の販売員さんがいるらしいです。
私が毎日通り過ぎる駅は、
このTHE BIG ISSUEの販売員のホームレスの人がいます。
この夏、息子がいるときに、
たまたまその販売員さんが、
機関車トーマスが表紙になった、
THE BIG ISSUEのバックナンバーを持っていました。
息子が、「あの雑誌はなに？」
と聞きますので、
THE BIG ISSUEのことについて
説明しました。
「私たちがあの雑誌を買うと、
半分があのホームレスの人の収入になるんだよ」と
息子は、そのとき、
「じゃ、僕、あの雑誌買う」といって、
自分のお財布から450円を出して、
そのTHE BIG ISSUEを販売している、
ホームレスの人に向かっていきました。
エリックって私に似ず、とってもしまり屋で、
ふだんは自分のお小遣いほとんど使わないんですよね.....
例えば、たまたま現金で買い物をしていて、
50円足りない時に、エリックに出してもらったら
ず～っとそのことを言い続けるぐらい、
ケチっていうか、
しっかりしてるというか.....
でも、よく街角で寄付を募っていたら、
コインを入れてくる～と言って行ってしまう子でした....
でも、今回、エリックが私に新しい機会をくれました。
THE BIG ISSUEは月に２回発行なのですが、
エリックがアメリカに帰ってからも、
THE BIG ISSUEを購入することにしました。
30ページほどの、とても薄い雑誌ですが、
記事はなかなか興味深いものばかり、
私は一通り読み終えると、
今は福岡に住む父になにか荷物を送るときに
読んでしまったものを一緒に入れています。
父も好きそうな記事だからなのです。
私の前職場は教会付属の学校でしたから、
日中、ホームレスの人が、
「お腹が空いたので何か食べさせてください」
とたずねてくることがありました.....
教会でも、そういったホームレスの人用に、
渡せる食事を用意していましたが、
中には食事だけではなく、お金を要求する人もかなりいました。
私の教会では、お金は渡さず、
一食分だけの食事を提供するという、
ガイドラインがありました。
なので金銭の提供をこばむと、
一変して怒鳴りだすホームレスもいたりで、
恐怖を与えられることも多々ありました。
私は、学校の生徒を守らないといけないですし、
教会として、クリスチャンとしてのミッションのはざまで心苦しい思いもしてきました。
息子はこの夏の日本滞在中、日本語も読めないのに、
自分のお小遣いでTHE BIG ISSUEを購入していましたので、
息子が帰国してからも
私も引き続き購入しています。
私の駅の販売員さんは、
本当にいつも笑顔で、
息子が初めて購入した時は、
「本当にいいの～？」って言っていました
私が、あるとき４５０円がなくて、
５００円玉しかなかったので
「お釣りはいいですよ～」と言ったら、
「大丈夫大丈夫、お釣りあるから！でも、たまにお釣りないときは甘えちゃうかもだけど....」って
ポケットからお釣りの５０円を出してくれました。
どんな事情でホームレスになってしまったのかは計り知れないけれど、
私だって、シングルマザーで息子の学費で苦しいときもあって、
本当に消えたくなるぐらい辛いときもありました。
でも今は仕事もあって、
息子も進学出来て、
安定した生活ができている....
そして今、こうして、素敵な雑誌と引き換えに、
すこしでもサポートできるなら、
続けていきたいなと思っていますよ～