すみれデスヒヨコ



前回 からの続きデス。



仕事が終わったら、

元カレPぴろに、会社の駐車場に来てもらった。




心の中で、主任主任殿に謝った。

ごめん、主任主任殿・・・・・


あたし、どうしたらいいんだろうはてなマーク





Pぴろの車に乗り込む。





ぴろ「すみれがいる。ホンモノのすみれだビックリマーク







アホみたいなコトを言って、Pぴろ

喜んでるし汗





そんなこと言って、

あたしはずーっと待ってたのに、ほったらかされてて、あせる


それで主任主任殿と付き合うことになって・・・・あせる



とうにあたしへの気持ちなんて

ないものだとあきらめたのに。




時間をかけてあきらめようとずっとしてきたのに。








Pぴろは、話し始めた。






ぴろ「俺はカンペキを求めていたんです。



  自分はカンペキにできるって思ってたし

  すみれにもそういうのを求めちゃって。




  自分の思うとおりにならなくってダメだったんです。




  でも、俺にも弱いところがたくさんあって

  人のニガテなことも認めなきゃいけないって

  受け入れて、助け合わなくちゃいけないんだ。



  そういうのが分かったんです。



  俺にはすみれしかいない。



  ずっと悩んできて、分かったんだ。




  こないだすみれに触ったとき、

  そう思ったんだ。




  俺たちは似てるけど、

  それで分かった気になっちゃダメだったんだ。」





あのPぴろが、今まで一生懸命に悩んできたのが分かった。


本当に必死だった。






ぴろ「俺はすみれが本当に大好きだ。



  前にすみれも言ってたよねはてなマーク

  俺への気持ちはずっと変わらないって」






ヒヨコ「言ったよ」





ぴろ「今も変わらないかはてなマーク







Pぴろへの気持ちは変わらない。


ただ、日常から薄れただけで・・・・。




ヒヨコ「・・・・・変わらないよ」






ぴろ「すみれ。


  俺は家(実家)を出る。



  部屋を借りて、いっしょに暮らそう」







言葉が出てこない。


痛々しいほどに暴走しているPぴろ汗






ぴろ「今日だって、指輪を買ってココに来ようと思ったんです。



  でも、二人で選ぼうと思って。


  ビックリさせようと思ったけど

  やっぱり二人で選びたい」





以前Pぴろは、あたしが将来のことを話そうとしても

神経質になって避けられただけだった。




あたしは、結婚云々ではなく、

気持ちが聞きたかっただけなのに・・・



理由は、


実家が上手く行っておらず、

両親を放っておけないから、ということだった。



会社も不景気で大量に首切りがあったし、




Pぴろにしてみれば未来のことが分からないのに

約束なんて出来なかったのかも。



自分自身すら不安定で。






その思いは、

あたしの主任主任殿へのはがゆい思いと似たものだったかも。







心から、飛び込んでいけないもどかしさ。





気持ちとはウラハラに

状況に阻まれるあの感覚。




自分自身すら、なんて遠い・・・。







ヒヨコ「そんなこと急に言われたって


  今すぐに返事できないよあせる




  あたしの状況分かるでしょはてなマーク






ぴろ「状況って・・・・なに・・・・壁があるってことはてなマーク






ヒヨコ「今はあたしを支えてくれる人がいる。


  その人にだって、心がある。


  あたしにだって心がある。



  はいそうですかって、今さら一人にできないよ」






ぴろ「また前と同じことを言うんですね・・」




ヒヨコ「それに、“お家のことを放っておけない。


  俺がなんとかしなくちゃ”


  って、ずっと言ってたじゃないはてなマーク




  そのときから変わってるのはてなマーク



  なにか変わったのはてなマーク






ぴろ「家のコトをやっていたら、


  いつまで経っても自分のコトができない。




  俺の自由はないんです。



  結婚しても実家に住もうなんて最初から思ってないし。

  




  どこか静かなところで、二人だけで暮らしたい・・・。


  都会じゃなくて、自然のある、あんまり人のいないところで



  すみれが笑顔でそばにいてくれれば


  誰がなんと言おうと俺がすみれを護るから」






矢のように降り注ぐ

Pぴろのすさまじいアプローチの言葉の数々。



どうしちゃったのはてなマーク







ぴろ「すみれはどうしたいのはてなマーク







以前、主任主任殿にも同じ質問をされたね。






あたしは混乱してて答えられない。



黙って言葉を探していると





ぴろ「今度はすみれが喋れなくなっちゃったんですねあせる


Pぴろは苦笑いした。








ヒヨコ「あたしは、また同じ事を繰り返しそうで怖い。



  結局、男性は信じられない、ていうか


  違うんだなって事を思い知らされたよ。





  だから、もう期待しない。


  元々違うんだから、仕方ない。




  それだったら、

  あたしを必要としてくれる人に



  あたしと一緒にいて楽しいって言ってくれる人のそばにいるだけで



  ここにいていいんだってようやく安心できるようになったの。



  その人がいなければ、こやってPぴろと向き合うことは出来なかったかも。


  それを、元気になったからといってぷいっと


  一人ぼっちにさせられない。

  悲しい思いをさせているのを、見るのが辛い。」






するとPぴろは強く言った。



ぴろ「“ヒト”じゃなくて、“自分”だろ!?



  ヒトのコトなんか考えてたらなんにも出来ないよ・・」







そこがあたしの悪いところなんだな。


こういうのを、八方美人というんだろうね。




でも、

Pぴろの思いを聞きたかった。



それで、判断しようと思った。







ぴろ「俺は、失った日々を

  これから少しずつでもいいから取り返したい」













次の日の夜の街夜明け、

また目が覚めた。




寝たまま天井を見ていると、涙が止まらない。





主任主任殿の優しさを思い出し、

Pぴろの必死の言葉を思い出し、


定まらない気持ちが苦しかった。






久しぶりに、外に出て歩いてみることに。


気持ちにゆとりがないと・・

何やってもダメになる気がした。







木の葉を隠すために-朝日


利根川の堤防を、久しぶりに歩いた。


どんどん朝日が昇って、

景色の色は目まぐるしく変わっていく。



しばらくそんな風景をぼんやり見ていたら




木の葉を隠すために-朝焼けの雲


1つの小さな雲があたしの目の前に迫ってきた。




くるくる回転しながら近づいてくる。





少し、先月亡くなった家の犬の横顔に似てきた。






横目であたしをちらりと見た。



心配して、様子を見に来たのかなはてなマーク





名前を呼んでみたけど、

返事が返って来るわけではなく・・・・・







あいつは、本能の赴くままに生きてたな・・・・汗


悩むことなく、自分の思いに忠実だったな(笑)。





そして、ふと思った。






主任主任殿に対して、


少しでも“かわいそうだから”という考えで付き合ってるんだとしたら

それを本人が知ったら嬉しくもなんともないだろう、って。





最初から主任主任殿は主任主任殿


あたしがどうこうできる立場じゃない。






お互いに必要だから

一緒にいるだけだ。






元カレPぴろに対しても、義務で付き合う必要なんてない。







あたしが、自分の気持ちで決めなくちゃいけないんだ。






当たり前なことだけど

あたしはとても、大事なことを後回しにしている。






そんなコトを考えながら家に帰ってきた。



続く