チンタラ書いているうちに、
もう4日も過ぎてしまいましたが、

今思い出しても、
なんだか夢の中の出来事のようです。


大階段の真ん中に、
白とクリームイエローのドレスを着たみりおんが現れたとき、
その無垢で静かで厳かな佇まいに、
息をのみました。


そして、歌い始めた、
『アイスブルーの瞳』

お披露目だった「銀河英雄伝説」は、映像でしか観られなかったのですが、
みりおんが歌うこの歌が大好きで、
これを最後に生で聴けたことが、心の底から幸せでした。

「透き通る蒼さは…」
と、みりおんが歌い出した瞬間、
その歌声が放つ透明感に鳥肌が立って、
涙が一気にあふれて、

透き通ってるのはみりおんだよ、と、
心のなかでふと思いました。

ああ、ここから宙組生としてのみりおんが始まり…そして今、ここに立っているんだな、と、
私の知らない、みりおんが頑張ってきた時間を思いました。


そしてベルばらから『心のひとオスカル』と続き、


初舞台の
「Amour それは…」を95期全員で。

花組で育ったみりおんだけど、
始まりと終わりは、宙組。
それがなんだか不思議で、うれしい。

宙組の95期生は、まだ8人もいるから、
最後に全員でラインダンス!

「初舞台のロケットが、同期で一緒にやれる最初で最後」と、よく言うけど、
そのうちの1/5もの人数で、
トップ娘役を送り出すこんな場で、
それを再現できるなんて、

8年前は、思いもしなかっただろうな。


それから銀橋に出て、
『アイーダの信念』

私の一番の心残りは、
まぁみりのお披露目だった「王家に捧ぐ歌」を観られていないことなんです。
そのあとの全ツからヅカ復帰しましたのでね。(そのへんのいきさつは、こちらをお読みいただけたら嬉しいです)

だから、本当に嬉しかった。
力強い歌声に圧倒されました。


そのまま「双頭の鷲」の曲へと歌い継ぎ、いったん退場。

ゆりか、愛ちゃん、あっきー、りく、
そら、あーちゃん、もえこが、
『HOT EYES!』で会場を盛り上げます。

(個人的には、このメンバーにあーちゃんが入ったことがとても嬉しい…✨)


そして、お色直しを終えたみりおんが、
裾だけが宙組カラーのグラデーションになった、白いドレスで登場。

『私だけに』を歌い上げました。

会場は割れんばかりの拍手で、
本当にすごかったです。

宝塚のシシィは主役ではないけれど、
この日だけは、正真正銘、
みりおんが主役の『私だけに』でした。

銀橋の真ん中で、
拍手を一身に浴びる姿は、
本当に堂々としていて、
宝塚の娘役というより、まるでプリマドンナみたいで…


そして背後から静かに現れたまぁくん。
みりおんを見つめる表情が、
ほんとにすごく優しくて、

涙が止まりませんでした。

私が観ることができなかった、
「王家に捧ぐ歌」のデュエダン。

やっと観られたのに、
これが最後だなんて。

朝夏まなとと実咲凜音の、
これが本当に、
最後の最後のデュエットダンスなんだ。

そして、朝夏まなとという男役にとっても、これが、
正式な相手役と踊る、最後のデュエットダンスになるんだなぁ…。

この先、こんなに息の合ったすばらしいリフトをできるふたりが、現れるのかな…と思ってしまうほど、
ふたりのまわりだけが、
まるで異空間みたい。

いつものように、ゆっくりと、
優しくみりおんをおろすまぁくん。
そのままうしろから、その腕にすっぽりと包み込まれたみりおんは、

本当に本当に、幸せそうでした。


最後は、みりおんを中心に、
『世界に求む』の大コーラス。

みりおんをしっかり送り出そう!っていうみんなの気持ちが伝わってくるみたいで、
鳥肌が立つほどすばらしかった!

この曲を最後に選んだみりおん。
まぁくんとのお披露目の、
本当に大切な歌だったんだろうな。

ラダメスとアイーダが死んでしまう場面だけど、
それでもこれは、
未来への希望の歌なんだよね。


どうか、みりおんの未来も、
希望に満ちたものでありますように。

最後まで、娘役「実咲凜音」の舞台を見届けることができて、

本当に幸せでした。


やっぱり長くなってきちゃったので、
挨拶とカーテンコールについては、
また改めて。