どうも。
読書感想ブログです。
今回は、紅玉いづきさんの「サエズリ図書館のワルツさん1」という作品です。
司書資格を奇しくも取得している私は、図書館を舞台にした小説に弱い。
タイトルを見て、読みたくなってしまい、購入しました。
これ、ただの図書館の司書さんの小説ではありません。
想像以上の物語展開に驚きましたが、
はまってしまいそうでした。
物語の世界は、今より未来のお話です。
書籍は全てデータ化され、紙での本はほとんど流通しておらず、
高級品として扱われる世の中で、
紙の本を貸出している私立図書館を経営しているワルツさん。
図書館の存続に異常に反対する老害ジジイや、
自分の親族が出版した本を貸出停止にして自分に譲れと言い張るクレーマーなど、
いくら紙の本が高級品になったからといって、
やりすぎじゃない?と思う展開もあるのですが、
この世界観は、最後にどこまでひどい状況かが判明するので、
それで納得します。
私は、この作品を電子書籍で読みました。
後書きにも記載されていますが、
この話では、
「紙の本」と「電子書籍」というものが顕著に描かれる作品です。
紙の本で購入すれば良かったかなと後悔する内容でした。
私は、どちらにもメリットはあると思っています。
家の本棚スペースの関係上、
電子書籍はどれだけたくさんの本を購入しても、
いくらでも気にすることなくストックすることができます。
しかも、期間限定で安くなっていたり、紙の書籍よりもデフォルトで安い場合もあります。
そして何より数百冊でも気軽に持ち運べる。
旅行で読もうと持って行った1冊をすぐに読み終えてしまい、
手持ち無沙汰になることもないということもあります。
ただし、やっぱり作品に集中できるのは紙の本なんですよね。
紙の本で育ってきた私は、
本を開いて、触っていることだけでも楽しい。
特に長編小説は紙の方が断然集中して読めますし、ファンタジーであれば
より世界観に没頭することができます。
電子書籍でも、もちろん頭に入ってはきますが、
できれば紙の本がいいなと思っている次第です。
でも、この世の中は、
電子書籍にほぼ一本化された世界。
この図書館にはたくさんの本がありますが、
世間的には、本は一切流通していません。
私には今、選択肢がありますが、
電子書籍しかないとなったら、寂しいなと思います。
紙の本が愛おしくなると思います。
技術は進歩していますが、
やっぱり本は紙で読むのが一番いいなと、最近改めて思っている状況です。
まだ電子書籍で購入した積読本が大量にありますので、
今後もたくさんの電子書籍を読んでいくと思いますが、
個人的には、小説は紙、
ビジネス書籍やライトノベルなどは電子書籍でも
そこまで大差はないのかな最近思っています。
自分のお金と、家の本棚スペースと相談しながら、
今後も本をたくさん読んでいきたいと思いました。
この作品には続編があるとのことなので、
ぜひ購入したいと思います。
世界観的には、図書館戦争のもっと発展系といったところでしょうか?
本が好きな方、ファンタジーが好きな方
ぜひ読んでほしいと思います。
それでは。