どうも。

 

読書感想ブログです。

 

今回は、角田光代さんの「紙の月」という作品です。

 

映画では見たことがあったのですが、

こちらは人生の先輩からのおすすめ小説を頂きましたので、

改めて読んでみました。

 

主人公は、1億円を横領してバンコクに逃亡している女性。

その女性の過去のクラスメイトや、元恋人、昔からの友人など、

周りを取り巻く人間模様も描かれます。

 

お金って怖いですね。

相手が望んでもいないのに、若い男相手に、お金で喜ばせられる、

若い同世代の女の子から自分に目を向けられると思い、

相手が望んでもいないのに、どんどんお金を使ってしまう。

 

一度うまく行ってしまうと、

歯止めが効かなくなってしまう。

もはや誰かに不正を見つけてほしいと願うほどに。

 

一方で、節約をしすぎて家庭環境を壊してしまう人間もいれば、

お金を使いすぎて、家庭崩壊させてしまう人間もいる。

 

極端は良くないってことですかね。

程よく使い、自分の身の丈に合った使い方の範囲内で楽しむ。

 

それが一番幸せなのかも知れません。

 

今回の主人公は、銀行のパートということもあり、

横領に歯止めが効かなくなってしまったのかも知れませんが、

夫のお金で、止まらなくなってしまう人間もいるなど、

このお話は、自分の世界とは全く切り離されてはいないんだぞと

思わせる内容でした。

 

私も、今でこそ借金はしていませんが、

宝くじ当たったらいいなーとは思いますし、

クレジットカードを持つことで、

月によっては思っていたよりも多く利用してしまっていたということもあります。

 

節約をしすぎたり、

仕事が忙しい時期だったりすると、

自分にご褒美したくなっちゃうんですよね。

 

もちろん、自分の好きなものをいくらでもお金をかけて買えたら

そりゃ楽しいに決まってます。

でも、これからも生きていくために、

自分の収入と支出の管理はしっかりしていかなければいけないなと

改めて心が引き締まる思いでした。

 

まぁでも、お金に余裕がもう少しあったらなぁというのは、

一般人なら誰しも思うことですけどね。

借金だけには手をつけない程度に、人生楽しみたいと思います。

 

それでは。