どうも。

 

読書感想ブログです。

 

今回は、片田珠美さんの「職場を腐らせる人たち」という書籍です。

 

ネットニュースを見ていると、

こちらの書籍を引用した記事がたくさん見つかり、

自分も関心が多い内容ではないかと思い、

購入しました。

 

職場には、

その人がいるだけで、雰囲気を悪くしてしまう

いわば、”腐ったみかん”的な存在の人がいる場合もあるんですよね。

 

個人的には、

つい最近まで、お局に苦しまされてきた私としては、

お局に当てはまる部分が多過ぎて、逆に笑えてしまった感じですね。

 

幸いなことに、そのお局は横柄な態度を上の人間に指摘されて、

部署異動の挙句、退社していったので、

今の私の職場としては、とても幸せな環境で過ごせていると思っていますので、

現時点でメンタル的には、悩んでいる訳ではありません。

ただし、良い環境にいるからこそ、

次は自分がお局のように周りが見えない人間になってしまわないように、

気をつけなければいけないと思い、

こちらの書籍を読み進めました。

 

 

甘やかすのも成長のために良くない

でも、

厳し過ぎて、他人のためというよりかは、

自分のストレス発散になってしまっては絶対にダメ

 

職場の上下関係ってそういうものですよね。

でも、

なぜお局のような人間が、いつまでも会社に残り、

若い人間の方がすぐに辞めてしまうのか。

 

それは、お局も相手を選んでいるというところにあると述べています。

 

自分の場所を守るために、

上の人間には優しく丁寧に。

下の人間には厳しく雑に。

 

つまり相手によって、その人の評価が全然違うものになっていることや、

 

長くその仕事についているが故に、

その人がいなくなってしまったら、

経験値ゆえに仕事が回らなくなってしまうという会社の都合。

 

そういう総合的な要因があって、

お局を会社に残し、被害にあっている若手社員は黙って退社するか、

会社に相談して部署異動をする。

 

そういう流れが、会社にとって一番リスクが少ないんですよね。

 

いつか破綻してしまうかもしれないけど、

今は誰かが我慢してくれていれば、うまく回るから。

自分が上司でいる間だけでも上手くいっていればそれでいいと思っているから。

 

そういう理由で、

お局に注意をしたり、職場の人間関係を一掃しようという動きがなくなり、

空気が停滞してしまうんですよね。

 

私の場合は、

会社の偉い人たちが動いて、

直属の上司を説得して、なんとかお局の呪縛から解き放たれることに成功しましたが、

 

直属の上司は、お局に対して、

そのような意見があるという、私の意見を聞いてはいたものの、

直接動くことはなく、

上から言われてやっと本人にそのことを伝え、

その時のお局の豹変した態度で、ようやくお局の本性に気付いたと言っていました。

 

つまり、

苦しんでいる部下の言葉を聞いていても、

自分の主観からの印象で、

部下が誇張してわがままを言っていると変換されてしまって、

対処が遅くなってしまっているということもあるのだと思いました。

 

お局は、自分の上司からの信頼さえあれば、

下にどれだけキツく当たっても、

自分の立場は守られると思っていたのかもしれませんね。

 

恐ろしい話です。

私はたまたま幸運だったのかもしれません。

直属の上司だけではなく、それ以外の人も、

そのお局について意見をすると思っていなかったのかもしれませんね。

 

書籍に書かれている通り、

お局がいなくなったら、

経験者がいなくなる危険性というのは確かにあると思います。

私も、お局からの引き継ぎがほぼゼロの状態で、

最近まで、

わからないことを前任者から聞けないまま

仕事を任される状態で業務をこなしていました。

 

そういう大変さはあると思います。

でも、部署の残ったメンバーで力を合わせたり、

他の部署も関わることであれば事前に相談したりすることで、

意外となんとかなっています。(もちろん迷惑をかけていることはありますが)

 

職場を腐らせる原因となる人がいなくなっても、

回せる職場の環境作りが、一番大切であって、

その基盤ができていれば、会社も腐らせる原因である人間の方を庇うことは

少なくなるのではないかと思いました。

 

そして、

その人がいなくなっても、

自分がその業務を回せるだけの力をつけておくことも、

大切だと思いました。

 

私も、

お局から離れたいという願望と

お局だけが知っている業務を任されても、

わからないという不安が天秤にかかって、

上への直接な抗議を控えめにしてしまっている部分もあったので、

環境が整っていれば、

職場の環境を良くするための動きも機敏に慣れるのではないかと思いました。

 

気持ちも大切かもしれませんね。

お局がいなくなっても、自分が残業でもなんでもして頑張るから、

業務の大変さよりも、お局がいなくなってくれることの方が全然マシ。

そのような強い思いで引き継いだので、

その嬉しさで、業務の大変さにも耐えれたと思います。

 

その頑張りに見合ったお給料かどうかはさておき。。。

職場の管理職にあたる人間は、ぜひこれを読んで

誰でも業務を回すことができる環境作りを率先して行ってほしいと思いました。

 

自分が見えている人間性への評価を100%信じないこと。

自分の権力を見て、猫を被っている人間もいるということ。

それを前提に置いて、管理職として、部下からの評価を得ていってほしいと

切に願っています。

 

それでは。