次女は早朝から遊びに出かけ
今日の朝食は、父と夫、私の三人でした。
なんの話からか
「次女にはね、野望があるんだよ」と私。
時々彼女から聞いていた大きな夢を
父に話しました。
父は
そんななあ
大きなことを願わないで
普通でいいんだぞ
人並みでいいんだ
普通っくらいで、いいんだぞ
私は「出た」と思いました。
兄が死んでから
この言葉を
何十回、何百回聞いたでしょう。
たぶん、父も母も
自分達が子どもにかけた期待や
がんばれ、がんばれと発破をかけたことを
とても悪いことだったと
すごくすごく悔やんだんだと思います。
無理もないですよね
残された私と妹は
父と母、二人がかりで
がんばらないでいい
上を目指すな
普通でいい
と、繰り返し言われました。
この言葉にしばられていた年月もありましたが
(実は結構長いあいだ…)
今の私は違うので
父に話してみました。
じいちゃんねえ、それは違うと思う
目標と結果、って考えた時に
結果は目標より上にはいかないよ
普通でいいや、って言ったら
どんなにしても普通が上限
目標があっても届かないことのほうが多いんだから
そんなこと言ったら普通にも届かない
野望を抱くことは大事だよ
私は次女の大きな夢を応援したいな
私がそう言うと、父は
そういわれてみれば、そのとおりだな
って、賛同してくれました
長い間の、心の淀みや、
こんがらかったものが
静かにほどけていくように感じました。
私は、もう
「がんばるな」と言われて
がんばらないようにがんばっていた私ではありません。
自ら、目標を持つことができる私です。
遠い日に戻って
人生をやり直すことはできませんが、
それでも
あの日に戻って、気持ちをリセット。
再出発です