妹から、

「着物を着るので、実家においてある私の着物を返してほしい」、と

連絡が入りました。

 

「はいはい」と返事しながら、内心「えっ!?」と戸惑う私。

 

その着物は、妹が20代の時に作ったものです。

地色こそ薄い青色だけど、柄が派手で、

柄の色にピンクやオレンジがけっこう入っています。

長女によく似合ってたので、借りていました。

 

20代の娘によく似合う着物を、

50代の妹が着るなんて思いもしませんでしたが、

彼女はそれを着る、と言うんです。

 

いくらなんでも、と思い

母が50代くらいの時に着ていた着物をすすめてみましたが、

「いらない」とのこと。

 

そうなんだ真顔

大丈夫だろうかキョロキョロ??

 

実家に取りに行くから

着物は1枚だけ出しておいて、と頼まれたのに、

やはり、心配で母のも一緒に出しておきました。

「一応、出したので見て気に入ったら持っていって。

 いらなければ、置いていってね。」

と、メモメモをつけて。

 

後で見に行ったら、最初に言ったとおり

自分の分だけ持っていってありました。

 

それでも、なんだか心配で

「あの着物で大丈夫かなあ」

とブツブツ言っていたら

娘が

「今時はいろんな着物を着ている人がいるから。

どんな着物でも、着ている人が楽しそうにしていれば

見ている方も楽しいよニコニコキラキラ

と話してくれました。

 

「そうか!そうだったね!!

本人が気分良く着ることが、一番大事だったね!!!!爆  笑

 

いったい、何にとらわれて、そんなに頑なになっていたんだろう、と

妹はその着物が「着たいから」返して、とちゃんと言っていたのに、と

考えたら、

おかしくなってしまいました爆  笑爆  笑爆  笑

 

まあ、これでも、以前の私と比べたら、上出来でした。

 

 

以前の私なら…、

 

「なぜ、その着物を着ようと思うのか」

「私の前で、着てみせてごらん」

「その柄と色で着る年代がわからないのか」

「ホラおばあちゃんが昔着ていたのがあるじゃない、あれにしてごらん?」

「あっちなら、きっと似合うと思うよ」

「若い頃のなんだから、きっと後悔するんじゃないかな?」

「だまされたと思って、ちょっとだけ手を通してみたら」

 

みたいなことを、アメとムチで、それこそ機関銃のように伝え、

なんとかその着物を着ることを阻止したと思います。

さらに、用意したのに2枚とも持っていかなかったあかつきには

「何故、人の好意を無にするのか」と腹を立てたり、

「何にもわかっていない」と批難したり、したんだろうなあ。

 

そんな一連のあれこれがくっきりと目に浮かびますニヤニヤあせるあせるあせるあせるあせる

 

それを、わあわあ言わずに

 宝石紫一応、出しておくから見てみて。

 宝石紫いらなければ置いていってね。

 宝石紫と、伝えることができたこと。

それから、

 宝石紫持っていかなくても、特に何にも思わなかったこと。

 宝石紫(私が勝手にやったことなので、批難することではないですね。)

 

この、2点については、ちょっと成長できたかな!?

(あとで、ブツブツ心配していたのは、まだとらわれていましたね。)

 

 

それにしても…。

昔の自分だったら言いそうなことを並べてみて、驚きました。

これでは、毒姉と言われても仕方ないですショボーンタラー

 

こんな毒姉ではありますが、

妹が自分で着たいと思った着物を気分よく着たら、

きっと似合うだろうなあニコニコラブラブと、今は楽しみにしています。