ふわふわ歩いているね、と言われて

なんのことかわからず何十年も過ごしてしまいました。

 

でも、そう言えば、だいぶ前にお茶碗を洗っていてふと気づきました。

 

「私、足の途中で神経終わってる。足の指まで神経通じてない。」と。

なんだか分厚い靴下をはいて手袋したまま生活してるみたい、とも思いました。

 

小さい頃から体育は大の苦手。

走るのは遅いし、鉄棒も縄跳びも跳び箱も、球技も何もかもできませんでした。

指の先まで神経通ってない感じだと無理もないことだったかしれません。

 

そんな私が恐る恐る体操教室に足を踏み入れた日、

一番最初におっしゃった先生の言葉が忘れられません。

 

「人と比べなくていいんですよ。」

 

えええ〜〜〜びっくり人と比べなくていいんですかあ??

 

この場所はもしかしたら天国みたいに素敵な所かもしれない、って思いました。

 

体育の時間、運動が出来ないことでいろいろ辛かったです。

でも、それは全部人と比べたから辛かったことで、

私、体を動かす事は嫌いではなかったのです。

ただ、動いている姿は人から見るとおかしいらしく、よく笑われました。

 

まあ、それはそれで私のキャラ、ってイジってもらえれば救われたような、

でもやっぱり笑われたことが明日への希望になったりはしませんでしたね。