ランジェ公爵夫人 ほか | すみ&にえ「ほんやく本の新刊情報」

ランジェ公爵夫人 ほか

本日の気になる新刊本情報です。
 
 
オノレ・ド・バルザック, 工藤庸子
ランジェ公爵夫人
古典ブームですね~、集英社の単行本です。内容は「恋を弄んでいた女性が真実の愛に目覚めた時、その代償はあまりにも大きかった…。19世紀パリの虚飾と欺瞞に満ちた貴族社会を舞台に、悲劇的な、成就することのない愛に生きる男と女の数奇な運命を描く。」ということで、これはけっこう古典らしい古典というか、舞台背景からストーリーまで時代を感じさせますよね。ひたっちゃう?
 
 
クレア・メスード, 古屋 美登里
ニューヨーク・チルドレン
こっちはブッカー賞候補作ですよ、早川書房の単行本です。内容は「大学の同窓生だったマリーナ、ダニエル、ジュリアスはニューヨークで身を立てようと奮闘中。だがある男性の出現が三人の生活に波紋を……衝撃の結末がセンセーションを呼んだ、ブッカー賞候補作」ということで、ある男性とか、衝撃の結末とか、いろいろ気になりますよね~。
 
 
フィリップ K.ディック, 浅倉 久志
ゴールデン・マン
私たちはけっこうフィリップ K.ディック、好きなんですよね、早川書房の文庫本です。ディックの好きなところは伏線をキッチリ生かしたストーリーの巧さかな。短篇だとまたキッチリ面白く仕上げてくれていそうですね。こちらは映画がらみの新装版ですね。内容は「〈GW全国ロードショー 映画『NEXT─ネクスト─』原作〉〈ディック傑作集〉二分先の未来が見える超能力者の戦いを描く 映画原作の表題作など7篇を収録する傑作集」ということです。
 
 
フィリップ K.ディック, 浅倉 久志
まだ人間じゃない
もう一冊、便乗といってはなんですが、上の本と一緒に新装で出たみたいですね、早川書房の文庫本です。内容は「〈ディック傑作集〉12歳にならない子供は人間とは認めない未来 社会を描く、痛烈な表題作など8篇を収録。」ということです。
 
 
アヴィグドル・ダガン, 阿部 賢一
古いシルクハットから出た話
そして最後に、見逃してしまってて遅れてご紹介、成文社の単行本です。もうアマゾンには在庫がなくなってしまっていたんですが(泣)、良い感じなのでご紹介です。内容は「世界各地を転々とした外交官が「古いシルクハット」を回すとき、都市の記憶が数々の逸話とともに想い起こされる。プラハに育ち、イスラエルの外交官として活躍したチェコ語作家アヴィグドル・ダガンが綴る晩年の短編集。」ということで、なんか琴線に触れてくるものがありますねえ。
 
ということで、本日は以上です。