シャルビューク夫人の肖像 ほか | すみ&にえ「ほんやく本の新刊情報」

シャルビューク夫人の肖像 ほか

本日の気になる新刊本情報です。
 
 
今日は(も?)とびきりのオススメありますよ~っ。
 
 
ジェフリー フォード, 田中一江
シャルビューク夫人の肖像  
ランダムハウス講談社の文庫本です。表紙が同じなんで、画像を見ただけで、おっ? と思った方も多いかな、単行本からの文庫化です。これは良いですよ~、迷ってた方も文庫だったらもう読むしかないっ。ジェフリー・フォードのあっちのシリーズが苦手って方も、こっちなら納得かも。私たちが単行本で読んだ時の紹介はこちら です。
 
内容は「姿を見ずに、肖像画を描いてほしい」肖像画家のピアンボに突然声をかけてきたのは、両目が白濁した盲目の男。シャルビューク夫人の使いと称し、法外な報酬を口にして肖像画の製作を依頼してきた。屏風の向こうで夫人が語る、過去の話とその声だけで姿を推測するという、その奇妙な依頼に、やがて画家は虜となっていき……。謎の霊薬、奇病の流行――19世紀末のニューヨークを舞台に鬼才フォードが紡ぎ出す、奇怪な物語。」ということです。
 
 
南條竹則
地獄 英国怪談中篇傑作集
こちらも気になる、メディアファクトリーの単行本です。こちらは<幽BOOKS 幽ClassicS>という新しいシリーズの一冊で、このシリーズは翻訳本のシリーズってわけではないようですよ。同時発売は岡本綺堂の単行本未収録作品集ですって。
 
内容は「ブラックウッド、デ・ラ・メーア、メイ・シンクレアの傑作を集成。陰鬱なる塔に潜む「影」――これぞ英国怪談の醍醐味! 訳出される機会の少ない中篇から、南條竹則が傑作を厳選して収録。怪奇小説ファン必読の書。世に短篇アンソロジーは数あれど、中篇が編まれる機会は紙幅の都合から限られる。そこで埋もれがちな怪奇中篇の傑作を、ここに集成。朦朧法の代表作とされるデ・ラ・メーア「シートンのおばさん」を新訳したほか、精神病理的な恐怖と心霊的要素がからむメイ・シンクレア「水晶の瑕」、ブラックウッドの重厚な「地獄」の三篇を収める。」ということです。夏はまだ先とはいえ、食いつきたくなりますねえ。
 
 
J F イングラート, 立石光子
名犬ランドルフ、謎を解く
お口直し?でこちら、ランダムハウス講談社の文庫本です。内容は「ぼくの名はランドルフ。文学通で、新聞だって毎日かかさず読むけど、正真正銘の犬、黒ラブラドールだ。ご主人はお人よしの新人画家、ハリー。困ったことに、ハリーが匿名の招待状に誘われるままに、のこのこ妖しい降霊会に顔を出すものだから、殺人事件に遭遇してしまった! そればかりか、不審な人影がご主人をつけまわすようになり……。ご主人様の窮地こそ、愛犬の出番。犬ならではの嗅覚で難事件に挑む! シリーズ第一弾」ということです。
 
ということで、本日は以上です。