「せっかく片付けたのに、すぐに散らかってしまうんです」
「定位置を決めたはずなのに、
何がどこに入っているかわからなくなってしまって…」
こんなお悩みを、とてもよく耳にします。
時間をかけて片付けたのに
また元に戻ってしまう。
それって、とても悲しいですよね。
しかも片付けた範囲が広いほど、悲しみは深い。
私が片付けをお手伝いする際
目標にしているのが
「リバウンドゼロ!」
そして本来、整えた暮らしは”リバウンドしない”のが自然だと思っています。
それでも
何度も元に戻ってしまう方がいらっしゃるのですが
そんな方には、ある共通点があります。
それはーー
**「戻し力」**が弱いこと。
定位置を決めることは、とても大切です。
でも決めただけでは意味がありません。
使った後に、定位置へ戻せているか。
ここが分かれ道になります。
少し、日常のワンシーンを想像してみてください。
外出先から帰宅し、届いていた手紙を開けるためにハサミを使う。
中身を確認するため、ハサミをテーブルに置いたまま書類を見る。
「後で読もう」と書類もそのまま。
そこへ子供が帰宅し。テーブルでおやつと宿題。
その後、買い物メモを書くためにペンを出し
メモとペンは置いたまま外出。
たった30分足らずで
テーブルの上には
書類、ハサミ、宿題、お菓子の袋やお皿、メモ、ペン…。
では、もしーー
ハサミは使い終わったら定位置へ戻す。
書類はファイリング、または一時置きボックスへ。
おやつの後は一緒に片付け。
メモとペンも戻してから買い物へ行ったら。
さあ、帰宅後‥
テーブルを片付けるところから始まる夕食作り。
散らかったままのお菓子のゴミにイライラして
「片付けなさい」と叱ってしまう自分。
それともーー
すぐに料理に取り掛かれ、気持ちよく食卓を囲み、
家族の笑顔に囲まれている自分。
同じ1日なのに、
時間も、労力も、気分も、全く違いますよね。
人は不思議なもので
一つ物があると、安心しておいてしまう生き物です。
日本の道路にゴミが少ないのは、
「最初からゴミが落ちていないから」と言われています。
ゴミが落ちている場所には、さらにゴミが集まる。
これは人間の心理で誰にでも起こること。
それはあなたのお家でも同じです。
テーブルに少しものがあるだけで、
「ここに置いてもいい」
と言う心理が働きます。
家族が片付け下手なのではありません。
人間の自然な反応だったんです。
逆に言えば
何も置いていない綺麗な場所には
「置いてはいけない」と言う心理が働きます。
だからこそ
テーブルの上に何も置かない状態にしておくことが
最大の予防策になります。
押し入れや収納の中でも同じことが起こります。
余白を作ったはずなのに
空き箱や衣類を「ちょい」と置いた瞬間
そこは「なんでも置いて良い場所」に変わってしまう。
扉があることで安心し
気づけば奥が見えない状態に逆戻り。
せっかく整えた収納も元の木阿弥です。
「定位置を決めたのに何がどこにあるのかわからなくなる」
のはこれが原因かもしれません。
ちょい置きしたものが
翌日も、その次の日もそこにあるならーー
それは
”誰でもなんでも置いて良い場所という定位置”
を作ってしまったのと同じこと。
たかが、ちょい置き
されど、ちょい置き
恐るべし、ちょい置きの魔力です。
「ちょい置きを制するものは、片付けを制する」
と言っても過言ではない気がします。
もちろん
ちょいお気が悪いわけではありません。
生活していれば仕方ない場面もたくさんあります。
そんな時はルールを一つ。
「その日のうちに戻せるものだけ、ちょい置きOK」
意識するのはたった一つ。
「戻すこと」
この「戻し力」があれば
綺麗は必ず続きます。
整っているお家の人に共通しているのは
「使ったら戻す」が自然にできていること。
ハサミを使ったらその後すぐに戻せるかどうか。
その一瞬の選択が、暮らしを左右します。
そうは言っても
長年の癖は、すぐには変えられないものです。
でも
癖は意識と習慣で必ず変えられます。
例えばテーブルの上など小さな範囲で構いません。
出したものをそれぞれ定位置にリセットしてみてください。
「定位置に戻す癖」をつけたら
もうそこが散らかることはありません。
初めは難しくても
騙されたと思って、まずは3日間!
(どこかで聞いたフレーズですが😊)
「使ったら戻す」
を合言葉に生活してみてください。
何か空間の風景の変化に気づくはずです。
それを1週間、2週間とチャレンジしてみる。
人は3週間続くとそれが習慣化されると言います。
「戻し力」を鍛えて習慣化してみましょう。
自分の中で心地よさを実感したら
他の場所もチャレンジしたくなるはずです。
新年の家族目標に掲げてみるのも良いですね。
整った空間は人生を変えます。
あなたのお部屋とあなたの人生がよりよく整うことを
心から応援しています。

