今日は 絵本から。




『ものぐさトミー』
ペーン・デュボア 文・絵
松岡享子 訳

なまけ者のトミーは,電気じかけの家に住んでいます.朝ベッドから起きるのも,お風呂に入るのも,服を着るのも,食べるのも歯をみがくのも,すべて機械じかけ.ところがある嵐の日,停電になって…….
(紹介文より)


これはだいぶ昔の本で
35年くらい昔 
私が小学生の頃 
学校の図書室で見つけた外国の絵本です。

この絵本が大好きで
図書室に行くと
必ず 手に取って
読んでいました。

最近 フッと思い出して
「あれ、なんて絵本だったかなー?」と
現代の便利機能 Google先生に
【外国絵本 男の子 機械で朝の準備】
と 思い出せることを 
単語で調べたら 見つかりました。

「現代 すげー!
 この絵本 なつかしー!」

本屋さんにあるかしら?
こんな昔の絵本?

期待せず 本屋さんの
パソコンで検索したら “在庫あり”。

場所を示す紙を印刷して
自力で探しても 見つからず
書店員さんにお願いしても 見つからず
書店員さん3人に増えても 見つからず。

「あ……もういいですよ……」
と諦めた時
「ありましたー!!!」
と1人が持ってきてくださって
約35年ぶりに
『ものぐさトミー』と再会です。

封がかかっていて
「中を確認しますか?」と言われたけど
さすがに 今さら
「やっぱやめます」とはねぇ……。

「いえ!買います。下さい!」と購入し
家で「あー 懐かしい。」
と ページをめくるのでした。

よく考えたら
Amazonで すぐ買えるのにね。笑

約35年前 図書室にあった 
場所まで覚えてるもん。
後ろの南側窓際の下段。
柱のすぐ右の棚。

あとこ座って 『ものぐさトミー』の
ものぐさな朝の準備に 面白さと 
ちょっと外国らしい 奇妙さを感じ
それが なんか 癖になる…
あれは 小学三年生くらいだったかなぁ?



きっと 当時 ものぐさだった私が
ものぐさトミーの朝の身支度を見て
ちょっと憧れたんだろうなぁ。



そして 今日 読み終わった本。



『本は眺めたり触ったりが楽しい』
青山南・著
阿部真理子・絵

積ん読、音読、拾い読み、索引読み、解説読み。
歩いて読んだり、寝転んで読んだり、バスで読んだり……
本はどう読んでもいい!( 読まなくてもいい)
名翻訳家/エッセイストによる自由で刺激的な読書エッセイ、待望の文庫化。

積みあげたり、適当に開いたり、声に出して読んだり、ただ手にとって眺めたり……本の読み方に決まりはない、自由にやろう! 本が好きな人は、みんな、いろんなふうに読んでいる。読まずに読む方法を知る人だっている。こころが軽くなり、読書が楽しくなって、もっと本を読みたくなる名著『眺めたり触ったり』が題名をすこし変えて、待望の文庫化。楽しい絵も満載! 「文庫版への追記」もあり。
(紹介文より)

お洒落な挿絵を見ながら
自由で刺激的な読書論を読む…
そんな一冊です。

気にいった本を全て
自分用に何冊も書い続ける男の話や、
積読の醍醐味や、
文字が読めない子どもが
何千冊と並んだ本棚を眺めるために
図書室に通う話、
読んだ本が面白かった時は他人に話すと
自分の脳にインプットされやすい、
でも聞いてくれる相手がいないときは、
当の本を撫でまわし
面白かったよ、と語りかける…傍目に 
かなり不気味な光景だが…

など、【読書とは】という堅い感じではなく
こんな楽しみ方もあっていいんじゃない?
触って眺めるだけでもいいんじゃない?
内容が入ってこなくてもいいんじゃない?
みたいな本で 私は好きです。