初めて飲んだコーヒーはいつだったのだろう。
日にちはすでに記憶からなくなってしまったが、それは昭和の時代に遡る。
それまではインスタントコーヒーがコーヒーだと疑わず信じていた頃。
顆粒のコーヒーに粉のミルク、砂糖を入れてお湯を注ぎ、それが私のご馳走。
今一番記憶に残るのは、姉がコーヒーサイフォンをプレゼントしてくれた事。
でも、器具があったって、コーヒー豆が簡単に手に入らない。
コーヒー豆屋さんなんて、何処にもない。
通販なんてまだ影も形もない。それからコーヒー豆の入手に苦労することになるが。
姉は自分もコーヒーを飲みたく、器具をプレゼントすれば自分も労なくして飲ませてもらえる、そう思ったそうだ。
うまく乗せられてしまった。
でも今思えば本物のコーヒーとの出会いになった。心より感謝。
コーヒー豆の入手については、流石にその頃も喫茶店だけはあったのだけれど、一元の客になんぞ豆を分けてもらえるはずもなく。
行き着いたところは、喫茶店に豆を卸している業者さん。
お願いして快く小売もして頂けた。と言っても、ある程度量は必要だったが。
でも、あの頃は良かったなと思う。
それではコーヒー四方山話、失敗談、開幕開幕!