開催前にSNSで批判され炎上
開催も危ぶまれた「大吉原展」
しかし私は、その炎上騒動のニュースでこの展覧会のことを知りました。
開催を知った瞬間に、これは行ってみたい!と思いました。
妹オフィーリアに話すと、やはり「私も行ってみたい」とのこと・・
少しでも混雑を避けるために雨の平日に行ってきました!
東京藝術大学大学美術館・・
上野動物園を過ぎると・・
初めてでしたが、迷わず到着しました!
やはり雨の平日の入場開始時間に行って正解でした!
思ったほどの混雑もなく、ゆっくり展示物を見て歩くことが出来ました。
最初に吉原の遊女の一日という資料を目にしてあまりの過酷さに衝撃を受けてしまいました
吉原の歴史、吉原の町、出版界と文芸サロン、暮らしと芸事、吉原の一年、等々
いくつかのテーマに分かれて、美術品や資料がわかりやすく展示されていました。
これほどまでに吉原に関連した展示物が並ぶということは初めてのことかもしれません。
とても貴重なものを次から次へと見せていただいて・・
見に来て良かった!と思いました。
個人的には、歌麿の肉筆画に
ゾクリと鳥肌が立つような興奮をおぼえ、しばらくその前に立ちすくんでしまいました。
これが本物が持つ迫力というものなのでしょうか
実際に使われていた三味線や煙草盆といった物も展示されていて、それらも見入ってしまいました。
中でも驚いたのは、数少ないものの写真が残っていたことでした。
まだあどけない顔をした少女が、絵画や歌舞伎で観るような花魁のこしらえをしていました。格子越しに並ぶ遊女の姿も
写真で見るとなんともいえない気持ちになってしまいました。
辻村寿三郎さんの人形にも思わず息をのむような迫力がありました。(こちらは撮影可)
最後にグッズ売り場に立ち寄り、Tシャツや匂い袋など購入してまいりました。
そしてこの「大吉原展 図録」
これはパラパラと目を通したら、老後の楽しみにしたいと思い購入してまいりましたが・・これが重いのなんのって
肩にくい込んで、帰路がかなりつらかった
家に帰って、シャンプー後にバスタブに浸かると・・
吉原の遊女たちは、月に一度しかお風呂に入って洗髪することが出来なかった・・ということを思い出し・・
なんとも言えない気持ちになってしまいました。
開催前にSNSで批判され炎上
開催も危ぶまれたそうですが・・
開催されて良かった!見に行って良かったと私はそう思いました。
どうしても賛否両論あることは仕方ないと思いますが、吉原遊郭というものが実在した以上、二度と繰り返してはいけない事実として知っておくことも必要ではないかとそんなふうに思えました。
悲しく辛く過酷な状況であろうとも懸命に生きる女性の美しさに震えました・・