【はじめに】
15年ほど前、浅草中村座の帰り、銀座線に乗り込むと、見知らぬ女性から「もし違っていたらごめんなさい!もしかして撫子さんですか?いつもブログ拝見しています!」とお声をかけていただいたことがありました。
それからというものその方には、たびたびお目にかかりご挨拶させていただいているのですが・・実はいまだにお名前を存じあげません
いつも妹オフィーリアとは「次に会った時こそお名前をうかがおう」そう話しているのですが・・
なんと、このたびも帰りがけにお話し出来たにもかかわらず、またお名前をおうかがいせず帰宅してしまいました
いつも私たち姉妹にお声をかけてくださるショートカットのあなた様!次こそは是非、お名前を教えてくださいませ
さて、勘三郎さん十三回忌追善公演があるとのことで、久しぶりに歌舞伎座に行ってまいりました。
東京駅を降り、歌舞伎座へ・・
あまりに久しぶりすぎて道に迷ってしまいました
毎週のように通っていた頃には、どの車両で降りると最短!なんてことまで頭にあったはずなのに
【野崎村】
お光というお役が鶴松くんにピッタリだと思いました。
とても可愛らしいお光でした。
鶴松くん、児太郎さんすっかり大人になりましたね
この後、食事休憩でしたが35分ありましたので、3階「花篭」で歌舞伎ファンNちゃんと待ち合わせ!3人で楽しくお昼ご飯をいただきました。
【釣女】
おもしろい演目楽しませていただきました
妹オフィーリアの笑い声があまりに大きくて
舞台上の役者さんにも聞こえていたのでは?
【籠釣瓶花街酔醒】
このたびは、この演目がお目当てでした。
過去に観た仁左衛門、玉三郎、勘三郎による籠釣瓶は、
それはそれは素晴らしい舞台でした
私の心に残る舞台のひとつです。
あれ以上の座組で籠釣瓶花街酔醒を観ることは生涯ないかもしれません。
しかし、もう観ることが出来ないないことを嘆くのではなく、あれほどの籠釣瓶を観たことがあることを嬉しく誇りに思いたい・・とそう思うのです。
ですので、正直申し上げるとこのたびは、もっと物足りなさを感じるだろうと思っておりました(ごめんなさい)
しかし、観に来てよかった心からそう思えるものでした。
勘九郎さんは勘三郎さんに・・七之助さんは玉三郎さんに・・台詞回しが似ていらして何とも言えない気持ちになりました。
早いものでもう十三回忌なのですね。
もちろん今だって一日たりとも忘れることなどありません。
勘三郎さんと同じ時代を生きて、その舞台を数え切れないほど観たこと・・そしてそのお人柄に触れ、これほどまでに人を好きになったことは、生涯私の宝物であり、そして心のお守りです