クラウドファンディング福島原発被災地に未だ残されている猫たちの保護・見守りを!

 

 

2020年9月末までのご報告以降

活動報告が出来ずで大変申し訳ありません。

長くなりますので何回かに分けまして

ご報告させて頂きます。

 

なお、11月までのご報告は 栖のブログ こちら

でもご報告しております。

 

活動報告 2020年10月~2021年6月末

※それ以前の報告は こちら

 

 

 

●シャムMIXの子 2021年3月保護

 

保護場所:浪江町

浪江町を中心に活動している団体さんから警備員さんから猫の目撃情報が入ったという事で向かいました。

町から山に向かって国道から入ったすぐの場所でした。

 

保護時 ひとには少し慣れていました。

その後、栖シェルターで一通りの医療を掛けてのち先の団体さんへ移動しました。

掛かった医療費は引き受けた団体さんで負担して頂きました。

 

 

●クロ美・おはぎ 2021年4月保護

保護場所:大熊町○○宿舎

寮の管理人さんから保護依頼

首輪をしている子がしばらく寮に居ついている。

可愛がられてはいるが保健所へとの話も出ているために保護依頼。

子猫もいてこちらは懐いていないがご飯は目の前で食べてくれるとのこと。

母猫クロ美ちゃんは、保護後飼い主の情報も出てこないが

人馴れをしているために保護後比較的早く保護猫カフェここねこさんへ移動

子猫のおはぎちゃんは、かつらお動物見守り隊のTOKUさんに託して里親募集開始しております。

移動後かなりひどい風邪をひいてしまい医療費が掛かってしまいましたが

かつらお動物見守り隊さんがご負担くださいました。

 

●こうじくん 2021年4月保護

保護場所:都路町

居ついた猫が皮膚病で身体から血を流しているとご相談が入り、

捕獲器をかけて頂くと思った通り疥癬を患った黒猫さんが入りました。

最初は治療して治ったらリリースと思っていましたが、

その場所のお隣さんは毒餌をまく方で何匹も原因不明で亡くなっている子がいるというのでリリース出来ませんでした。

保護から2ヶ月半完全に綺麗になり疥癬は治りまして、少しだけ長毛の毛も生えそろいました。

まだまだ人馴れは難しいですが

この後真夏になるころ、一度丸刈りしてシャンプーもして頂く予定です。

こちらの費用を使わせて頂く予定です。

 

●愛(めご)ちゃん 2021年4月

保護場所:楢葉町

被災直後から私達ボランティアも大変お世話になっている住民さんからSOS。

この方の周りには震災後にTNRされている子もいてお世話されているのですが、

知らない猫がやって来てとても状態が悪そうだという事で保護。

病院に手術と治療をして頂いたら、妊娠と口内炎とおまけにかなり年寄りだという事で

堕胎自体が危険ではありましたが、先生がとっても手厚い手術をしてくださいました。

堕胎も手術も無事終えましたが、貧血が酷くとにかくご飯をいっぱい食べさせることと

色々与えたのですが、ウエットフードやペーストのもものを食べない子で苦労しました。

歯もほとんどないことが解り、口内炎のみが症状であることも解りました。

高齢であるので仕方が無いのですが、安心して食べやすいものをたっぷり食べれるように

これからも配慮して過ごさせてあげたいです。

※めごちゃんの手術費は一匹分のわりに上記の理由から割高になっています。

 

●キングさん 2021年5月

保護場所:浪江町

クラウドファンディングでもお伝えしていた

町営住宅の給餌場所でずっと追っていた猫さんがようやく保護出来ました。

一度捕まり浪江町でTNRされて、2013年くらいにリリースされている子です。

一度捕まっているからもありまして本当に捕獲器には入ってくれませんでした。

本当に明日には給餌場所の東屋を解体するってタイミングでようやくようやく保護させてくれました!

根気よくかけ続けたのが良かったのか、もう観念してくれたのかは解りません。入った時の感動は忘れないと思います。

廃墟を栖にしていた子が多い中で、復興が進み解体が進む町で住む場所が失われて行くのも現実です。

最後の時期に保護できたのも皆様がクラウドファンディングでお力を貸してくださったお陰です。

保護後、この子を長年追い続けて来たボランティア仲間のみやさんが引き受けてくれました。

※みやさんが名前を キング とつけてくれました。

保護当時から獣用手袋の上からでもあざを残すほど噛みつく、猫パンチが凄まじいほどパワフルでしたが

長く彷徨って生き抜いてきた子は気合が違うのですね。

もうご飯を求めてさまよい続けなくて良いし安心して家ネコさんになってほしいです。

 

●ナミオくん 2021年5月保護

保護場所:浪江町

3月末くらいからいきなり給餌しているポイントに現れた茶白くん。

もうここはキジ白さんが保護出来たら終わる給餌場所でしたが、最近は黒猫さんも出現

なかなか終われない場所です。

避難区域や旧避難区域は、震災によって野生動物が多く町へ降りてきてしまったため

私達がどれほど工夫して給餌してもニオイなどで野生動物を呼び込んでしまう事もあります。

なので、出来る限り給餌を終えることが出来るようにと

保護することが必要なのです。

ナミオも人馴れは全くしておらずキング並みの攻撃力の子でして

里親さんに行けるのは大変難しい状況です。

そういう子でも、この地域ではTNRをすることは今は厳しいと思っていて

シェルター事情も苦しいですが保護をしています。

 

●麻呂くん 2021年5月保護

保護場所:葛尾村と浪江町南津島との境のゲートにて

警備員さんの情報をもとに捕獲器を掛けてもらいまして保護することが出来ました。

保護後エイズキャリアだと解りました。現在は特に症状はありません。

隔離期間に少し人馴れが進みましたが、まだまだ警戒心が強いです。

この場所は保護がこの後も続きます。

 

 

 

その③に続きます。