レトロ印刷 その2 「RICH DOUGHNUT 4」フライヤー | 「For your life?」

レトロ印刷 その2 「RICH DOUGHNUT 4」フライヤー

前回に続いて、レトロ印刷です。

ちょっとマニアックで、しかも長文なので、
印刷とかデザインに興味ない方はスルーしちゃってくださいね。


今回は、自由度の高いフライヤーなので、レトロ印刷で遊んでみました。

前回、少しふれていましたが、レトロ印刷ならではの
データの特殊な作り方も、参考のために載せてみようと思います~


さて、広島のノーザンソウルシーンといえば
「RICH DOUGHNUT」ですが、今回で4回目。
2月4日(土)ですよ!と。


イベント詳細の告知は次回詳しくするとします。


まずはいつもと同じように、イラストレーターCS4でデザインを作成します。

$「For your life?」

灰色っぽい紙に印刷予定なので、背景にグレーを敷いています。
ま、ここまではいたってフツーですね。

「オレンジ色と紺色」の特色2色印刷の予定なので、オレンジ色と黒で作ってます。
通常だと、これから「オレンジ色はマゼンダ版」「紺色はスミ版」で
このまま入稿できます。

もちろん画像は、EPS形式などで、リンク画像も一緒にフォルダに入れて入稿というのが鉄則。


ですが、ここからの作業がレトロ印刷は全く違います。

オレンジ版と紺版を別々の版に分けて、2つのデータにして
さらに、画像はPSD形式、もしくはJPG形式で埋め込んで入稿します。


言葉で書くとなんのこっちゃなので、下をご覧ください。


まずはオレンジ版

「For your life?」

そして、紺版

$「For your life?」


どちらも、スミ版で作成し、用意されている色チップを、
データの横に添付しておきます。


ちなみにウラ面は茶色1色です。

$「For your life?」


この版を分ける作業が、相当手間なわけですよ~・・・
シンプルなものならいいんですけど、色の抜き合わせがあったり、
意図的な版ずれを計算したり、版ずれをしたくないトコロを白く抜いておいたり。

しかもレトロ印刷のインクは、重ねると混色するので、
濃い色の上に明るい色を乗せると、ほぼ見えなくなります。

上級者になると、混色する特性をうまく使えると思います。

ちなみに色は下から選べます。

「For your life?」

蛍光色を使っても値段は変わらないんです。
なので、うれしくて蛍光オレンジを使っちゃいました。わーい

白い紙に白とか、黒い紙に黒とかもいけますよ~

「透明」っていう色なんて、クラフト紙に印刷すると、
デザイン次第でいい感じっぽいので、いつか試してみたいですね☆


…などなどを考えつつの作業は、ほんっと手間なんですが
いつもとは違うアタマを使うことがなかなか新鮮で、
しかも印刷の仕上りが楽しみというわけです。


というわけで、昨日、印刷が仕上がってきました。

「For your life?」

スキャニングが面倒なのもので、写真がかなりイマイチですいません。

細かいトコロは…
「For your life?」
「For your life?」
「For your life?」
「For your life?」

ウラ面は茶色です。
$「For your life?」
「For your life?」
「For your life?」

写真は100線だそうなので、精密な写真再現はできません。


とまぁ、長々となりましたが、
お値段も手頃だし、何か変わった印刷してみたいな~という時は
レトロ印刷おすすめです~


あ、自分、レトロ印刷の回し者ではありませんので、
詳しくは直接レトロ印刷までおねがいしま~す。

では☆男