【動作確認】Mac Pro のアルミケースでPCを組み立てる(その5)


 

 CPU-Z

まずは、CPU-Zを確認してみます。

CPU は、Ryzen 9 5900Xと判定されていますので、問題無いようです。

 

CPU Benchmarkをしてみました。Ryzen 9 5950Xよりちょっと遅い程度ですね。

 

 CINEBENCH R23

CINEBENCH R23は、パフォーマンスモードで20124pts

省電力モードで、19824ptsでした。CPU最高温度は72℃(室温25℃)

これは、Ryzen 9 CPUにとってはとても軽いベンチソフトのようです。

 

 PassMark

もうちょっと重いベンチとしてPassMarkをやってみました。

CPU 温度は77℃(室温25℃)まで上がりました。

 

 BlueProtocol Benchmark

やや重いゲームベンチマークをやってみました。

 

・パフォーマンスモード:16739

・スタンダードモード:16595

・省電力モード:16525

CPUの動作モードを変えてもスコアはほとんど変化しません。

CPU温度も71℃(室温25℃)で変化なしでした。

ゲームのスコアはGPU性能でほぼ決まるということなのかな?

 

 

 将棋AI

それでは、今回のPCを組むこと決心のきっかけとなった、将棋AIソフトの動作をみてみます。

「第81期名人戦第4局」の棋譜をdlshogiで棋譜解析をしてみました。

結果はCPUの最高温度は75℃、GPUは81℃(室温25℃)

(棋譜や局面図は画面上で隠していますので権利関係は問題ないかと思います。)

 

【dlshogi 棋譜解析】

 

 

棋譜解析程度ではあまりCPU温度は上がらないようですので、名人の大長考となった棋譜43手目の先手「8八銀」の局面で、dlshogiと水匠エンジンを同時に60秒間検討させてみました。

CPU温度は85℃、GPU Hot-Spot温度は82℃(室温25℃)となりました。

AK400+14cmファンの空冷でもCPUをなんとか冷やせてるようです。

室温35℃までは95℃以内で使えそうです。

 

CPUの使用率は34%程度と、棋譜検討は余裕でこなせてますが、GPUはほぼ100%に張り付いています。

処理能力のバランス的には、CPUは5700Xや5600G程度で充分で、その分をGPUに予算配分すべきだったのかもしれません。

 

そこそこ発熱するので、もっと冷やせそうな「AS500」にグレードアップするかどうか悩むところですが、交換してもあと2〜3℃ほど温度低下でしょうから、とりあえずこのまま夏の室温でどういう動作になるか様子見してみます。

ちなみに、CPUグリスは「SMZ-01R」を使いましたが、AK400に付着してたCPUグリスよりは1〜2℃ほどCPU温度が上がっているのでCPUグリスはそこそこのものを使えば問題無いか、あるいはわざわざ買わずにCPUクーラー純正グリスで問題ないかと思います。

ただし、「シートタイプの熱伝導パッド」ではCPU温度が10℃程度上昇してしまい、95℃にまで達してしまいましたので問題外でした。

このことから、CPUグリスを薄く、気泡なく塗布することが冷却性能向上になるのかもしれません。

 

【dlshogi + 水匠5 検討】

 

 まとめ

Mac Pro 2006のアルミケースは穴あきアルミ板による前面吸気、背面排気のよく冷えるPCケースとみていいかと思います。

検索してみると、Mac G5のアルミケースのほうがmATXマザーボードの収まりも良くて、前面パネルの端子類の数も少ないので加工も簡単そうで、PC組み込みにはより適しているようですが、ファンの直径が小さくて爆音を出しそうな気もします。

このMac Proのケースもだいたい同じようなものでしょうから、中古ジャンクで安価なケースが入手できたらPCへの改造を試してみてはいかがでしょうか?

個人的にものすごくかっこいいケースと思っています。

Mac Proのもともとの売値を考えれば、このアルミケースの中古価格は安く感じます。

現行のMac Proのような見た目の「Dune Proケース」も売られているようですが、まだ高いですし。

では、これでこの項目は終わりとしたいと思います。

 

なにかご意見などあればコメントお願いいたします。