ひとり暮らしを始めた頃


仕事もなかなか定まらず

お金の余裕も
貯金もなく

日々が不安で


すべてに疲れてしまって。



そんなとき


お花屋さんの前で目に飛び込んできた
ちいさな花束がありました。


500円くらいのちいさな花束を

迷いに迷って買ってみた日




ふと夜中に目覚めたわたしの耳に


静まりかえった暗やみの部屋のなか


なにか

ちいさな呼吸が聴こえてきました。



瓶に飾った

ちいさな花の呼吸。


実際、音として聞こえたわけではないけど



生き物が生きている

という

不思議な感覚。



ともに

生きている。







植物は

とても静かな

生き物なのだと


あのときほど感じたことはありません。











Ꭲʰᵃⁿᵏˢ‧˚₊✧*。‧