毎年父と行っている"ピアノの日コンサート"


今年で6回目を迎えました。



1823年の7月6日に、オランダ商館医のドイツ人医師であっまシーボルトが、初めて日本にピアノを持ち込んだと言われています。


その日を記念して、父が修復、調律を手掛けたピアノを奏でるのですが

今回お披露目したピアノは、日本とドイツの名器7台。


さすがに7台ものピアノを弾き分けていくのは初めてのことで

1台のピアノのタッチが自分の指に馴染んだ感覚を得たころに、次のピアノを奏でる、という作業だったため、なかなか大変な、貴重な機会となりました。


年代も、タッチも違う、それぞれ違う個性の音色を持ったピアノたち。


造られた背景、所有していた方の想いのなかで奏でられた歴史が

ピアノの音には、確かに刻み込まれていくようです。


本当に、生き物のように、その歴史の息づかいを鳴らすのです。


今、私にとってピアノという楽器は

ようやく

とても大切な自分の表現手段のひとつと、なり始めた気がしています。