『動植物も物もすべてが意識をもっている。』 という話を聞きました。
小さいころ、もちろんそんなことは知りませんでしたが、色々なものに話し掛けていたことを思いだします。
何となく花に話しかけたり、食器にしゃべりかけたり…
2年近く前に大きな経験をした私は、大好きなミシンに触れる気にもなりませんでした。
そんなある時、フッとミシンに呼ばれたような気がしました。
思い切って縫ってみました。
今までと何一つ変わることなく縫えます。
涙がポタポタとこぼれました。 窓からの夕日が輝いていました。
今ミシンを踏む時、ミシンに「今日もよろしくね。一緒に良いもの作ろうね。」と声をかけ
仕上がったら「ありがとう。お疲れ様!」と言いながら撫でます。
花に水をやる時は「おはよう。ありがとう。」
何かの拍子に机に足をぶつけてしまったら、「ごめん。ごめん」と撫でながら謝ります。
出かける時は家に対して「行ってきま~す。」 帰宅したら「ただいま~ ありがとう」
人が見たら可笑しいかもしれませんが、そうせずにはいられないのです。
今日もミシンと一緒にコートを作りました。
イタリ―製の生地でショート丈
ブドウのような模様のレースを付けました。(裾に付けるよりウエストより少し上の方が可愛いようです)
裏地はストライプでボタンは未定です。
あの時の私の涙をミシンは知っているでしょうか…
夕日は見ていたでしょうか…