戦後3番目の下落率を記録し、大暴落となった東京株式市場。
東証アローズブースで、その状況を目の当たりにし、
これまで味わったことのない恐怖に襲われました。
寄り付き直後、141円安でスタートしたものの
主力株など、多くの銘柄に、全く値がついていないまま、
日経平均株価は、あっさり9000円台を割り込み、
下げ幅は270円へ。
400円安になっても、
銘柄ボードには、値下がりを示す
緑色の値が、ちらほら、つき始めたぐらいで
ほぼ真っ黒のまま。。
(銘柄の値段は、売買が成立して、初めて値がつきます。
緑色は、値下がりを、赤色は、値上がりを表すもので、
値がつくまでは、ボードは黒色なんですよ。)
『 えっ、まだほとんどの銘柄に値がついてないのに もう500円安。
どうなっちゃうの!?? 』
すると、600円安、700円安と、みるみるうちに下げ幅を拡大。
東京証券取引所のブルー大画面に表示される値動きグラフには、
まっさかさまに落ちる線が描かれている。。
『 こんなのみたことない・・・ 』
そして、900円へ。 気づいたら銘柄ボードは緑一色に。
次を超えるのか、それとももどすのか、、、
息苦しさを感じながら、
しばらく、お祈りするように、日経平均株価のボードをじっとみつめていると・・・
ついに、9時40分すぎ、下げ幅は、1000円を割り込んでしまった。
周りのリポートブースからは、悲鳴にも似た声が飛び交った。
『 あ~~ ・・・ やっぱりだめか。。。 』
2年前の夏に起きた東京大停電。
あの日、前任者で、元TBSアナウンサー青木靖雄さんが夏休みをとられ、
私は、東証リポートで、ひとり立ちデビューをしました。
それなのに、リポート用の原稿を作っていたら、いきなり真っ暗に。。。
ブースに一人きりで、とても心細い思いをしたものの、
今回の大暴落は、その時以上に心臓がバクバクし、
軽く震えてきそうなくらいでした。
( いや、軽く震えていたかも・・・。)
大停電の時とは違って、
目の前の数字やグラフは、しっかり見えているにもかかわらず、
先が読めない中で、みせつけられる恐怖心とはなんとも言えません。
テレビから流れてきた、『 行楽の秋 』という言葉も、
私には、『 暴落の秋 』に聞こえたり!!! と、かなりまいりました。
見ているだけで疲れてしまう、心臓に悪い相場となりましたが、
心配なのは、3連休明けの14日。
G7で、世界的な株安を食い止めるだけの強いメッセージが
発せられるのか、とても気がかりですが、
サブプライムローン問題の影響をあまり受けていないと思われてきた
日本が揺らいだ衝撃はあまりに大きく、
今後、アメリカ発の金融危機による被害が、
国内で拡大しないことを願っています。