2008年10月10日 | 曽根純恵オフィシャルブログ「心地よいひととき」Powered by Ameba

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戦後3番目の下落率を記録し、大暴落となった東京株式市場。

東証アローズブースで、その状況を目の当たりにし、

これまで味わったことのない恐怖に襲われました。


寄り付き直後、141円安でスタートしたものの

主力株など、多くの銘柄に、全く値がついていないまま、

日経平均株価は、あっさり9000円台を割り込み、

下げ幅は270円へ。


400円安になっても、

銘柄ボードには、値下がりを示す

緑色の値が、ちらほら、つき始めたぐらいで

ほぼ真っ黒のまま。。  

(銘柄の値段は、売買が成立して、初めて値がつきます。

緑色は、値下がりを、赤色は、値上がりを表すもので、

値がつくまでは、ボードは黒色なんですよ。)


『 えっ、まだほとんどの銘柄に値がついてないのに もう500円安。

  どうなっちゃうの!?? 』


すると、600円安、700円安と、みるみるうちに下げ幅を拡大。

東京証券取引所のブルー大画面に表示される値動きグラフには、

まっさかさまに落ちる線が描かれている。。

『 こんなのみたことない・・・ 』

そして、900円へ。 気づいたら銘柄ボードは緑一色に。

次を超えるのか、それとももどすのか、、、

息苦しさを感じながら、

しばらく、お祈りするように、日経平均株価のボードをじっとみつめていると・・・



ついに、9時40分すぎ、下げ幅は、1000円を割り込んでしまった。

周りのリポートブースからは、悲鳴にも似た声が飛び交った。

『 あ~~ ・・・ やっぱりだめか。。。 』


2年前の夏に起きた東京大停電。

あの日、前任者で、元TBSアナウンサー青木靖雄さんが夏休みをとられ、

私は、東証リポートで、ひとり立ちデビューをしました。

それなのに、リポート用の原稿を作っていたら、いきなり真っ暗に。。。

ブースに一人きりで、とても心細い思いをしたものの、

今回の大暴落は、その時以上に心臓がバクバクし、

軽く震えてきそうなくらいでした。

( いや、軽く震えていたかも・・・。)


大停電の時とは違って、

目の前の数字やグラフは、しっかり見えているにもかかわらず、

先が読めない中で、みせつけられる恐怖心とはなんとも言えません。


テレビから流れてきた、『 行楽の秋 』という言葉も、

私には、『 暴落の秋 』に聞こえたり!!! と、かなりまいりました。


見ているだけで疲れてしまう、心臓に悪い相場となりましたが、

心配なのは、3連休明けの14日。

G7で、世界的な株安を食い止めるだけの強いメッセージが

発せられるのか、とても気がかりですが、

サブプライムローン問題の影響をあまり受けていないと思われてきた

日本が揺らいだ衝撃はあまりに大きく、

今後、アメリカ発の金融危機による被害が、

国内で拡大しないことを願っています。