悪夢 | Lies and Truth

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夢と現に漂うsumieの独り言 

おはよう…
嫌な夢で目が覚めた。



あたしは、
何故だか今日死ななきゃいけなくて
夜になったら薬を飲まなきゃいけなくて
いつものようにお茶碗洗ってる。



網戸の向こうで誰かが
「手術で綺麗に取れたのにね…」って話してる。



あぁ、本当に。
なんであたし、今日死ななきゃいけないんだろう。
もう少し、病気が進行してからでもいいんじゃない?



夫に話す。
「ねぇ、あたし、どうしても今日死ななきゃダメなの?
もっと病気が悪くなってからでもいいんじゃない?」


夫「それはもう無理なんや。いろいろ決まってるから。」



そっか…やっぱり今日でなきゃダメなんだわ…



だんだん夕暮れが近づいてきた。
そろそろ、薬飲まなきゃ。



ご近所の方が居たので最期の挨拶をした。
「皆さん、お世話になりました。
私、必ずまた生まれ変わってきますから。」


みんな下を向いている。



どうやって死ねばいいんだっけ?
説明書読まなきゃ。



うちの前にバスが来て
夫が、なぜかランニングにリュック背負って出かけようとしてる。
私「ねぇ、私そろそろ死ぬんだけど。」
夫「ごめん。今から山登り。もうバスきてるから。」


あぁ、この人、
あたしが死ぬときにさえ
出かけてしまうのか…



私「帰ってきたら、私死んでると思うから、
子どもたちのこと、よろしくね。」



涙が溢れる。



薬、どうしても飲まなきゃダメかな。



どうしてもあたし、今死ななきゃダメかな。



あぁ、苗場に行きたかったな…






・・・あぁ・・・


泣きながら目が覚めた。



夢だったの?

あぁ、良かった…


悲しくて、まだ泣いてる。

嫌な夢だった。