「墨田区の子供を放射能から守る会」は、6月初旬に「東白髭公園の放射線量測定結果に基づくお願い」という「要望書」と「アンケート」を、区内にある(区立、私立含む)保育園、幼稚園、小学校86校へ送りました。
(※:会のブログ、プロフィールの下にPDFのファイルがダウンロードできるようになっていますので、ご覧ください。)
今年5月に、東白髭公園の放射線量測定をしたところ、昨年11月に測定した時よりも、空間線量が非常に高くなっている場所が数カ所発見されました。
(「都立・東白髭公園」の放射線量測定結果についてをご覧下さい)
あらためて、昨年3月の原発事故はいまもなお収束しておらず、子どもたちや私たちの健康に影響をあたえる状況が身近に存在することを実感しました。
そこで、会として「要望書」をつくることにいたりました。
……………項目は以下7項目です……………
① 保護者への放射線量の高い場所があることを
知らせてください。
② 学校、園として、子どもが遊ぶ場所の放射線量
測定を行なってください。
③ 保護者から要望があった場合、敷地内の線量測
定を認めてください。
④ 修学旅行、校外学習、運動会、プール・水遊び、
外遊びなど、学校や園での生活や行事を行なう
際、子ども達の被ばく量を最小限にし、安全を
確保する為、保護者から要望があった場合には、
充分な検討、対応をしてください。
⑤ 放射能に汚染された食材が流通する事例が頻発し
ています。放射能汚染の可能性の高い食材の使用
や調理法に慎重になってください。(※自治体や
学校によっては、椎茸やキノコ類を給食で使用す
ることを自粛しているところもあります。)また、
学校や園、校外学習で採取した野菜等(測定され
ていない物)を子どもに食べさせることを控えて
ください。(※1)
⑥ 保護者からの要望があった場合、お弁当持参、
お茶持参を認めてください。
⑦ 放射能への不安を、学校、園と保護者が懇談でき
る場所を設けてください。
(※1:墨田区は、区内全域の放射線量測定はしていますが、土壌汚染の状況について計測しているところはごく一部に限られています。区だけに問題があるという訳ではなく、除染のガイドラインはあくまでも空間線量を基準としているからです。土壌が汚染されているかどうかも判断がつかない状況で、空間線量が基準値以下だとしても、「安全」だと言い切れるのでしょうか。)
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心ある関係者の方から、「個人的」に連絡をいただきましたが、要望書に関する「アンケート」用紙も送付していますが、回答は一校もなく、残念でなりません。
7項目ある「お願い」すべてを受け入れていただけるとは思っていません。
会に関わる保護者の多くが思っていることは、自分たちの子どもが通っている保育園、幼稚園、
小学校が、どのようにこの問題を考え、受けとめ、実際に放射能問題への対策をとっているのかを知りたいということです。
このブログを読まれた、墨田区在住の方がいらっしゃいましたら、お子さんが通っている園、小学校に問い合わせてみてください。なにか反応がありましたらぜひ当会までお知らせください。
要望書への回答がありましたら、このブログやtwitter上で報告していきます。