[東京 17日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反発した。前週末の欧米株高を受けて東京市場は買いが先行。円安方向に振れた為替も材料視され、日経平均は序盤に9月2日以来約1カ月半ぶりとなる8900円台を回復した。

 ただ上値では戻り売りなどが指摘されているうえ、国内は手掛かり材料に乏しく、買い戻し一巡後は伸び悩む展開。商いも低水準にとどまった。経営に対する不信感が高まっているオリンパス<7733.T>は一時ストップ安となった。

 東証1部騰落数は、値上がり1364銘柄に対し値下がり182銘柄、変わらずが102銘柄だった。東証1部売買代金は3973億円。

 14日の米国株式市場は上昇。グーグル<GOOG.O>の好決算、およびユーロ圏債務危機対策への期待が追い風となったほか、9月の小売売上高が予想を超えて増加したことも株価を押し上げる要因となった。為替市場ではドル/円、クロス/円とも円安方向に振れており、序盤の東京市場では主力株中心に幅広く買われ、日経平均は一時9月2日以来約1カ月半ぶりに8900円台を回復した。

 東京株式市場は堅調地合い。市場では「米株高と円安傾向といった外部環境の好転に素直に反応している。ただ8900円超えでは上値を抑えられ伸び悩んでいる」(マネックス証券・シニアマーケットアナリストの金山敏之氏)との声が出ていた。


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