ダイキンが3連騰で新値追い



 

 ダイキン <6367> が一時、前日比90円高の3930円まで買われ昨年来高値を更新した。同社は国内エアコントップ。20年ぶりの厳冬の影響により、家庭用のエアコン需要が旺盛。さらに景気拡大も追い風となり、工場や百貨店など小売施設向けの空調機器需要も大幅に増加している。アジア市場も好調に拡大。業務用の空調機器では中国シェアトップを走る同社は先日、空調機器を含む家電メーカーでは初めて同国で有名ブランドに認定される「馳名(ちめい)商標」を取得し認知度も着実に浸透している。同社は1月16日、06年度(07年3月期)から3カ年で2000億円程度の設備投資を実施すると発表。3分の2程度を中国や欧州など海外生産拠点の生産設備増強に充てるという。ドイツ証券は1月17日付で「国内同業他社で同社のような空調事業に積極的な設備投資をできる企業はなく、世界的にもそれは同様」とコメント。空調機では同社の強みが一段と際立ってくる可能性が高いとポジティブな評価をしている。海外展開の好調に比例して、株価も上昇基調。外国人投資家の認知度も高く、信用取組倍率0.24倍と売り長。人気沸騰中の女子プロゴルフツアーの開幕戦スポンサーは19年目となる。

 なお、同社株は株式新聞Weekly1月23日号注目銘柄。

 

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フェニックスが好人気



 

 フェニックス電機 <6927> が好人気で、株価は出来高を増大させて85円高の1355円まで買い進まれる場面が見られた。足元業績が好調に推移していることが好感されたもので、PER19倍台とまだ割安。同社株は昨年2月16日に昨年来高値2225円を示現したが、その後はジリ貧状態となり、11月11日には1054円に沈んでいた。どうやらこれで本格出直りに転じたと見てよく、積極的に対処したい。

 同社はプロジェクター用並びにハロゲンランプの製造メーカー。プロジェクターおよびランプ方式リヤプロテレビ市場において、上期には在庫調整やプラズマテレビの価格低下に伴う販売競争の激化が心配されたが、下期に入ってからは持ち直しの様相を強めている。さらに為替も想定(1ドル=111円)より大幅に円安で推移したため、今3月期第3四半期(昨年4月~12月)連結決算は前年同期比6.7%の増収、7.1%の営業増益、15.4%の経常増益、11.6%の最終増益を確保した。3月通期予想については修正を見送っているが、第3四半期の進ちょく率は経常利益で86.8%、純利益でも86.0%に達している。