高千穂交易 <2676> が3日続伸。足元業績が順調に推移していることを背景にしたもので、株価は一時50円高の1290円まで買われ、9月26日に付けた年初来高値1349円を視野にとらえてきている。PERは21倍台で割高感はさほど感じられないだけに、25日移動平均線を下支えにした上値指向は魅力的で、押し目買いの基本姿勢は堅持しておきたい。
 足元業績は順調。セキュリティー事業や半導体事業が同社の予想以上に納入が進展している上に、外貨建て売掛債権増と急速な円安で為替差益も膨らんだためである。この結果、同社は9月中間の連結業績を増額修正、経常利益は6億4000万円(従来予想比12.9%増、前年同期比18.5%増)、純利益も4億2600万円(同12.1%増、同63.8%増)が確保できたもよう。ただ、「半導体市場などに不確定要素があるため、3月通期予想の修正は見送る」(会社側)としている。