日産自動車 <7201> が出来高を伴い6日続伸、かつ、1254円は16円高まで買われ、連日の年初来高値更新。自動車の大手だが、きょうは9月中間配当の権利最終日ということもあって、「引き続き内外の機関投資家を中心に配当権利取りの動きが継続している」(大手証券)。今3月期は1株につき29円の配当を実施する意向で、予想配当利回りは2.34%と業界内では高配当利回りにある。9月中間配当はこのうち1株につき14円で、9月中間配当だけに予想配当利回りは実質半分弱となるが、わずか1日で配当権利を得られるなど、所有期間を考えると、大変な高利回りとなること、足元の業績好調から、権利落ち後も窓埋めも早いことが期待されることなどが買い人気につながっている。
 22日に会社側が、同社の中期計画である「日産180」(2002年度~2004年度)の必達目標である、「世界で100万台増の販売計画」が9月中に、「2002年度比105万台増の365万台突破が確実」(同社・ゴーン社長)と、余裕をもって達成を発表したことも好材視されているようだ。
 時価は連結予想PER10.9倍と依然割安なほか、22日の日証金の速報で、貸し株残の増加から、貸借倍率1.06倍ときっ抗していることも注目点で、さらなる上値を試す展開が予想される。ここは強気で配当金を取りたい。