村枝賢一「仮面ライダーSPIRITS 」(10)
- 石ノ森 章太郎, 村枝 賢一
- 仮面ライダーSPIRITS 10 (10)
「そうよ・・・・この体じゃあライダーの能力には遠く及ばねぇ。だがな・・・・魂くらい・・・・魂くらいは……。それでも・・まだまだつりあわねえんだがよ・・・・」
今巻に登場するこの滝の言葉は、この「仮面ライダーSPIRITS」という作品の一つのテーマを如実に表している。
即ち、ライダーの強さの源は改造手術によって強化された体であることは紛れも無い事実だが、本当の意味でその強さを支えているのは彼らの高潔な魂である、という事だ。
望んでなった体ではない。
ある者は無理矢理に、ある者は復讐の為に、ある者は生命を繋ぐ為に改造手術を受け、そしてまたある者は人類の夢と希望の為にその身を捧げ、人ならざる肉体となった。
全身機械だらけで、惚れた女させ愛せない、まともな老いが来るかどうかも怪しい、そんな体に。
それでも、彼らは人の心を失わなかった。
それでも、彼らは人々の平穏を守るために戦うという生き方を選んだ。
その魂の強さこそ、真に「強い」と言えるのだ、と。