管理人かあさんデス

ターミナルケアを長く続けた、かあさん。

共依存親子へのケアも多数経験しました。

母に依存する娘が、末期の母を看取るのは本当に壮絶です。
共依存だなぁ~と感じた瞬間から、かあさんは、腹を決めますよ。

お母さんも娘さんも、ケア致しますっ!


まず、娘さんはお母さんの病状説明を受け入れられません。
予期悲嘆を示し、落ち込むんですが…
冷静に病状を理解していただけた!と思うのは大間違い!そこを予測出来ないとまだまだ新米ナースですっ!

奇跡が起きる!お母さんが世の中から居なくなるはずなんてない!

と娘さんの心は固く信じています。90%以上は占めています。

お母さんは、お母さんで
「この子を残して死ねない…この子は1人じゃ駄目だもの。」ですね。


病状変化の度に、二人の心は揺れ、はたから見ると異常な雰囲気を誰もが感じるようになります。
娘さんは、体調を崩すことが多いですね。

そんな、母子に対して一番効果的だったのは、ご本人、娘さん、それぞれ個別にケアすることでした。個別にとは、互いに場所を変えて1対1とお話することです。

互いの距離が近すぎる
ため、感情が溢れて伝えたいことを相手に伝えることが出来ない状況だから。
その上現実に背を向ける2人なんです。

個別の思いを看護師が仲介することで

ご本人には病気に立ち向かう勇気や医療者に娘も寄り添ってもらっているという安心感を

娘さんには1人で看取るのではない…医療者が寄り添っていますよ。2人で良い時間を過ごせるように見守ってますよ…

そんなメッセージを送ることができるんです。

数度の混乱はありますが、ここまでケア出来ると娘さんも腹が決まってくるんですよ。

そして…悲しいですが

最期の時が訪れます…。



興味深いのですが…

看取った娘さん…

その後、元気になるんですよ。

不思議でしょ?

母が天国に召され、初めて自分の人生を歩みだすのですよ。

虚弱な娘さんが、元気になるんですよ。


不思議でしょ?

お母さん存命中、2人の間に沢山のゲームがあったのでしょう。

無意識のコントロールがあったんでしょうね。

家族会にいらっしゃる娘さんをそんな思いを抱きつつ見つめていた、かあさんデシタ。

って…

深いなぁ…