私は小学1年生のときに、
成績優秀賞(うろ覚えです)みたいな賞を
もらいました。
母はとても喜んでいました。

しかし、2年生になったら、
だんだんと勉強ができなくなりました。

すると母はミュージカル調に歌うのです。

「ら~ら~♪
なんでラピスは頭が悪いの~♪
なぜなの~♪
1年生の時は勉強できたのに~♪♪
あの時のラピスはどこにいったの~♪♪」



こんな感じでイヤミっぽく歌うのです。
これは小学校卒業まで続きました。

ものすごく嫌でした。

私に、“やめて”と言う思考回路はないので、
歌い終わるのをがまんして待つしかありませんでした。

そして、自分を責めます。
“私は勉強ができない駄目な子供だ”と。

でも、心の中に小さなトゲトゲを感じていました。



そのトゲトゲ、今思うと

“そんな事言うならさ!
家庭を安心できる場所にしてよ!この家は不安と恐怖だらけで、それに耐えるので精一杯なんだよ!
勉強する余力なんて残ってない!”

そう言っていたように感じます。