人の死に関わる話です。
苦手な方はご遠慮ください。
従兄弟が他界しました。
事故でした。
年も近く、小さい頃から毎年母の実家へ行くたび遊んで
一緒に大きくなってきた仲でした。
彼はまだ20代。
本当に若すぎる…
女の子かってくらい
可愛い綺麗な顔してて
ちょっといい加減なところもあるけれど
元気で
明るくて
お調子者で
でも優しくて
人気者。
そんな愛すべき従兄弟でした。
急な知らせを聞いて
私は本当に頭の中が真っ白になり
そして急に焦ったような気持ちが湧いてきて
「あれ?でも、やり直せばいいじゃん?」
なんて検討外れなこと思ったりして
やり直しなんて効かないのに。
死んだ人は生き返らないのに。
普段の生活の中って、
だいたいやり直しが効くことで出来ている。
物が壊れれば
修理するか、新しいものを買えばいい。
車を擦っても
修理すればいい。
受験に失敗しても
浪人してまた受ければいい。
お料理がまずくても
次から違う味付けにすればいい。
喧嘩しても
仲直りすればいい。
怪我をしても
治療して治せばいい。
でも
原因は少しの不注意であったとしても
死んでしまったら
もう生き返らない。
もう私が彼と話す事はない。
誰か、これが嘘だと言って。
これが夢だったらいいのに。
早く悪夢から覚めて
従兄弟が生きている現実に戻れれば…
もう…
なんで
どうして
知らせを聞いてから
私の頭の中はそればかり。
年に2回くらいしか会わない私ですらこんなにも辛いんだ。
おじさんおばさん、どんな気持ちなんだろう…
従兄弟と同居していたお爺ちゃんも、大丈夫だろうか
兄弟である他の従兄弟達はどんな顔してるんだろう…
考えたくなくても
色々考えてしまって
本当に居た堪れない気持ち。
自宅から遠く離れた場所での事故だったので
引き取りに行ったり
警察の調査やらもあり
もう数日経ってるけど
明日告別式。
従兄弟の家は遠方で、
うちには赤ちゃんもいるので
お通夜はご遠慮させていただき
明日の告別式だけ行ってきます。
告別式って
別れを告げる式なんだなって
改めて思う。
告別式が終われば
もう会えない。
行きたくない
気が重い
でも行かなきゃもう一生会えない。
もう…
なんで死んじゃったんだよ…
事故の知らせを聞いてから
なんだか私はピリピリしてしまって
長男が道に出ようとするたび
怒鳴ってしまう。
まだ2歳になったばかりで
交通ルールも分からない歳なのに。
怒鳴っても仕方ないって分かってるのに。
もしこの子が一人で外に遊びに行くようになったら、
事故にあわないか心配。
自転車に乗るようになったら…
海に遊びに連れて行ったら…
スキーをするようになったら…
考えれば考えるほど
心配なことばかり。
でも、こんな事はもう繰り返してはいけない。
交通ルールがしっかり分かるまでは
この子達の手を握って絶対に事故に遭わないようにしないと。
信号のルールや
車道には出ちゃいけないこと。
車が来ないか、周りをよく見ること。
田んぼが多く、水路も多いから、
水路では遊んではいけないこと。
車のそばで遊んでいると
いつ車が動き出すか分からないこと。
口を酸っぱくして教えなければ。
何より、
何が危険なのか、
どうしたら危険を出来るだけ回避出来るのか
それを考えられる思考力を身につけさせなければ。
うちの子は2人とも男の子。
男の子って、女の子よりも無茶をしやすいというか
考え無しに、急に思いもよらない行動をとったりする事がある気がする。
小さいうちは
しっかり見守って行ってあげなければいけない。
そして、
大きくなって
自分達で運転するようになったり
海や川で遊ぶようになったり
スキーやスノボをするようになったり
登山をするようになったりした時に
危険なことを判断して
先回りして考える力を持ってもらうようにしよう。
そのために、
今この本を今繰り返し読み聞かせています。
どうすればいたい思いをしなくて済むのか
考えられるような内容の絵本。
そして、大きな怪我をしない程度の経験というものが必要なのかもしれない。
今は、子どもが水路に近づいて行ったら、
水は危ないよ、
と声をかけるだけで
無理やり止めたりしないようにしている。
その代わり、絶対に絶対に絶対に手を離さない。
たまに、
近づきすぎて
ズルズルと水路に落ちそうになることがある。
そこで、すかさず声をかける。
「近づきすぎると、水に落ちちゃうから危ないんだよ」
そういう経験が、
危険なことを判断出来る力になって行くと信じて。
子どもが泳げるようになったら
川へ連れて行って、
川は流れがあるから危ないんだよ。
海へ連れて行って、
波に飲まれる事もあるから危険なんだよ。
って、プールとは違うんだということを教えてあげよう。
スキーへ連れて行って、
雪の状態によって板がとられることもあるよ。
スピードが出すぎると制御が効かなるよ。
と、初級コースで怪我のないように体験させよう。
親の目が届くうちに
親の責任で大きな危険を回避しながら
経験を積ませること。
それが、息子達の力になると信じてやっていこうと思います。
そして、
自分が事故を起こさないこと。
いくら急いでいても
安全確認は怠らない。
車でスピードを出しすぎない。
遅刻しても取り返しがつくけれど
事故を起こしてしまったら取り返しがつかない。
今一度胸に刻んで
この悲劇を繰り返さないようにしていきます。