2015年初仕事は
近鉄花園ラグビー場へ

第94回
全国高校ラグビー大会
『花園』3回戦

■第1グラウンド第2試合
大阪桐蔭vs.國學院久我山

■第1グラウンド第4試合
御所実vs.慶應

2試合を
実況させていただきました。

大西さん、村上さん

ゲスト解説は
ラグビートップリーグ
豊田自動織機シャトルズの
大西将太郎選手

解説は
ラグビージャーナリストの
村上晃一さん

実況は住田洋でした。
ありがとうございます。

-------------------

2試合とも逆転劇

とくに

御所実vs.慶應は
僕のラグビー実況史上
最も劇的な試合でした。

7-7の同点で迎えた
30分ハーフの後半21分、

御所実業は
ゴール前ラックから
SH吉川浩貴主将が抜け出し
自身2本目のトライ。

御所実12-7慶應

追い込まれた慶應が
魂を振り絞って攻めるも
御所も渾身のDFで守り抜き
ついに画面の時計は30分

ロスタイム2分という情報

なおも攻める慶應が
ついに31分17秒
(公式記録では30分)
PR竹内翼選手がトライ

ゲームキャプテン
古田京選手が
ゴールキックを決めて
逆転したその瞬間、
TV画面の時計は

32分05秒

しかし
まだ時間は残されていました。

最後のワンプレー

キックオフのボールを
キープした慶應から
御所実業がターンオーバー。

BKもモールに入って
攻め立てると、
最後はエース
ユース五輪日本代表の
WTB竹山晃暉選手が
バンザイしながらのトライ!!

「大、大、大、大逆転勝利」

というコメントを
生まれて初めて使いました(笑)

35分32秒の死闘

日本代表で
数々の名勝負を演じてきた
大西将太郎選手も

「壮絶でしたね・・・」

ノーサイドの瞬間

花園ラグビー場の上空からは
白いものが舞ってきました。

何もかも劇的でした。

--------------------

敗れた慶應義塾

本当に素晴らしいチームでした。

慶應義塾ラグビー部

一時は同点となる
トライを決めた
U18 TIDキャンプメンバー
(高校日本代表候補)の
190cm100kgの大型ロック
辻雄康選手(3年・副将)

下を向きたいけれど
お前達にお願いがあるので
頑張って上を向く・・・


そう言って
涙声を振り絞りながら
後輩達に思いを伝えました。

「約束してくれ!
もう絶対にお前達が
負けるのを見たくない!
花園で優勝してくれ!!」


誰一人、
降り積もる雪を
払おうとする人はいませんでした。

嗚呼、青春・・・