酸味です(´・ω・)
ちょこっと今日は前々から思っていた、
私の中の情報化社会への文句をぶちまけます。
意外と騙されている方が多いと思います。
テーマはタイトルにもあるようにグラフです。
パソコンが普及して
グラフが簡単に書けるようになり。
色々なタイミングでグラフは使われます。
”視覚化され、分かりやすい様に表示する物”
がグラフのはずです。
だけど、ほんの少しの悪意を持てば。
人を騙す物にも成り得ます。
人間は視覚に頼りすぎてます。
その結果、凄く簡単に視覚に騙されます。

1つだけ先にお断りしておきます。
全部のグラフは説明用に用意した
数字は凄く適当なグラフです。
それに関する『適当すぎるぞ』って文句は許してください。
概要を伝えるための絵 ですので精度もまったく有りません。

それではややこしい話をする前に見てもらいます。
上のグラフが
ある地方の景気を現す指標として平均時給。
下のグラフが
その地方にあるお店の1ヶ月の売り上げ
だとします。

ほのかな酸味。

仮にこのグラフが現実の話だとします。
このグラフを見た感想はどうですか?

景気は上がってるのに
お店の状況は良くなってませんね。
あまり直接的には関わってこないのかもしれません。
消費者は景気悪化のため
買い控えをしているのでしょうか。

という結論にいたって いいと思いますか?

じゃあ次にこのグラフを見てください。
先ほどと同様に、
上のグラフが
ある地方の景気を現す指標として平均時給。
下のグラフが
その地方にあるお店の1ヶ月の売り上げだとします。
ほのかな酸味。
景気が上がってきて
お店の売り上げも順調に伸びてきていますね。

という結論に至っていいですか?

もう私が言いたいことが分かった方もたくさんいると思います。

上の2組と下の2組のグラフは
まったく同じものです。
ただ、縦軸の尺度といいますか
縮尺といいますか。
そこが全然違うんです。

全然縦軸の尺度が違うグラフを比べてどうするんだ と。
言いたい方もおられるでしょう。
でも、2つグラフを書くときに尺度を同じにしなくてはならない
という決まりはありません。
まぁ、今回は両方の単位が円です。
だから気づかれる方も多いと思います。

じゃあ2つがもし全然違う単位ならどうですか?

少し他の方のブログのコメントに書かせていただきましたが…
日照エネルギー量 の Wm-2

地球の平均気温 の ℃
だとしたら
何かを強調するため、
意図的に極端な縮尺で書かれていたとして…、
あなたは気づきますか?

わずか0.01パーセントほどの変化でも
見る人へ説得力を持たせようとすれば
グラフで大きな減少に見せることもできます。
そして恐ろしい変化を平坦に見せることもできます。
これがグラフの恐ろしい点です。

ただ、さらに1つグラフには恐ろしい点があります。
好きな場所で切れるのです。
これも実際に見てもらいましょう。

え~、うろ覚えで書いた少年による殺人の発生件数のグラフです。
上の方のグラフを見ていただくと、
急激に減少している部分ありますよね。
テレビやラジオやビデオなど
様々な情報機器がでてきたぐらいの時代です。
これを見ると
実は情報機器の普及で犯罪が減ったかのように見えますよね。

仮に 情報機器の普及が 犯罪件数を増加させている
という意見の持ち主がいたとしましょう。
何か ”証拠” に見える 説得力 のある物 がほしい場合。

このグラフ切り取ります。
そして拡大しちゃいましょう
で、ちゃちゃっと縦軸の縮尺いじりますね。

ほのかな酸味。
情報機器の普及が犯罪件数を増加させている
という”科学的、数量的な証拠”に見えるグラフの
出来上がりです。

以上の2点、どうですか?
まだグラフが信じられますか?

あなた日々の見てる
その グラフ 本当に科学的な説明ですか?

私は いくら正しい事を言っていても
胡散臭いグラフを出された瞬間、残念な気分になります。

と、たまには真面目な事も書いてみました。