渡る風の感触はひんやりして・・・
太陽が雲の影に隠れたり顔を出したり
それでも水色の空は広がっている。
その下の風景はセピア色の光が溢れている。
夏のギラついた光ではなく
いつかどこかで見たような
どこか懐かしいような・・・
銀杏の木の下に立ち
記憶を呼び覚まそうと目を閉じる
瞼の下の瞳に映るものは・・・
暑さをしのぐ為に影を探していた夏
太陽の日差しを浴びたくて陽だまりを探している秋・・・
すでに夏は記憶の中
追憶の先へ・・・
― 紫苑 ―

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