
情熱のすべを一瞬にして
地上を揺るがすような激しさで
大空に大輪の花を咲かせ
光を放ちながら自らの命を終焉させる
それが一瞬の輝きに過ぎないとしても
その姿は地上に咲く花よりも
刹那にして儚く美しい
夜空で演じられる炎の宴
それは一瞬の輝きに過ぎない
散りゆく大輪の
花びらの一片も残らず
暗闇に吸い込まれ
歓喜の声は空しく響く
夜空の花を心に焼き付けて
恋焦がれる人の亡骸を抱く
― 紫苑 ―
