残像 | 紫苑の扉

紫苑の扉

主にストーリーと詩を書いています。
あるがままに、そのままに・・・。
徒然に気ままに

 君をいつも思い出すことはしない
 季節が巡って来て
 優しい陽の光のシャワーを浴びれば
 君との思い出が鮮やかに蘇るから・・・

 手のひらに残る君の残像を握り締め
 僕の心に抱きしめよう
 確かな形で心に蘇る

 残像は僕の瞼の裏で
 痛みとなって僕を刺激する

 もっと傍にいてくれる誰かと
 巡り合っていたのなら・・・

 でも、僕と君は出会った
 逢う回数よりも
 君と過ごした一瞬こそがすべて

 7月の蛍
 二人のそばで命燃やしていたね
 君と手を繋ぎ
 好きな本の話をしたね

 君が旅立つ時
 一冊を僕に
 そして残りの本は
 君が持っていってくれ

 君を思い出すことはしない
 この本を握り締めれば
 君と過ごした残像が鮮やかに蘇るから・・・

 枕元にある数冊の本
 一冊だけ残して
 後は彼女と共に・・・

 君をいつも思い出すことはしない
 手のひらに残る残像を握り締め
 僕の心に抱きしめよう・・・
 
 確かなかたちで心に蘇る
 儚き命の萌ゆる火蛍

                人は幾度となく別れを経験する                
                永遠に続くことを願っても
                いつかは別れが必ず訪れる
                それでも人は出会いを求めます
                人との関わりを絶つことはできない
                人は一人では生きていけないから・・・

                  ― 紫苑 ―


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