ピコン!

LINEの通知が来ました。

そこには「起きてる?」の一言がスマホに表示おります。

時刻は6時ちょうど。

普段出勤するときでも7時すこし前に起きるというのに。

この時間にLINEが来ていたらスクランブル発進でその友人に電話をかけて怒鳴り散らかしていることでしょう。こんな時間に何の用事があるというのでしょうか。

 

しかし、今日はそうもいかないのです。

言ってしまえば生存確認に同じなので返信するしかないのです。

いつもと違う寝床で「起きてるっつーの」と悪態をつきながら、ぐぐぐっと起き上がりました。

 

さて、借金大王を歌う動画の粗品さんのごとく髪型が爆発し、友人の親切な呼びかけに悪態をつく、とんでもない輩はいったい誰でしょう。

そう、私です。

 

私がどこにいるかというと石川県の和倉温泉におります。

というのも、友人に誘われて北陸の旅行に行っているのです。

世間は3連休なので、鉄道の乗り潰しをしようとはるばるやってきました。乗ったことのない列車を求めて群馬から新潟、長野を通って現在に至ります。

でも、何故そんな楽しいことをしている私は悪態をついているのでしょう。

それは少し前に遡ります。

 

1か月前、仕事の合間の昼休み、友人からLINEが来ました。

「今度の連休中、北陸行かね?」

それはまるで近くのスーパーに行くかの如く、軽い連絡でした。3連休は家でダラダラしたい。今まで読めていない本を読み切りたい。家事もしなくては・・・と何とか断る理由を考えていたのですが、どれも断る理由にならなかったのです。

「ダラダラしたい。」

「列車で寝れるよ。」

「本を読みたいしなぁ・・・」

「列車で読めるよ。」

「家事ができないのが辛い・・・」

「次の週に祝日があるよ。」

完敗です。どうやら行くしか選択肢がないようです。適当な用事をでっちあげることもできたのできたした。しかし、慣れない環境で慣れない仕事をしている私は思っていたより刺激が欲しかったようです。

「わかった。行くよ。」

と返事をしてしまいました。

 

それからというもの、友人は綿密な計画と詳細な「旅のしおり」を準備してくれました。

しかし、私はざっくりとした工程は頭に入れていました。しかし旅には驚きが欲しいと思い、詳しくは覚えず、周辺地域についても時に調べずに当日を迎えました。

そう、特に詳細は把握せず。朝7時には列車に乗っていることは見落としていました。

 

「うわ、やべっ」

6時に起きた私は集合時間まで15分を切っていることに気が付きました。そこからは大急ぎで歯を磨き、服を着替えて何とか3分オーバーに抑えたのでした。

 

上京してから宿泊込みの旅行はしたことがなく、見るもの全てが新鮮でとても楽しかったです。土合駅では写真ではわからない地下駅の気温を肌で感じ、北陸の私鉄の多さに驚き、能登半島の写真スポットとしてのポテンシャルの高さに驚きました。旅行に行こうと声をかけられたときにネガティブなことを言っていた私はどこへやら。気が付けば時間を忘れて楽しんでいました。いつもはスマホでYouTubeを見て特に生産的なことをしないまま、休日を「こなして」おりました。

でも今日はどうでしょう。知らないことばかり。きれいな景色。気軽にこんな場所に巡り合うことができるのかと痛感するばかりです。

 

帰りは東海道新幹線で東京まで戻りました。そこまでの道中、思うことはこれで連休が終わってしまうこと。この楽しい時間が永遠に続けばと思ってしまいます。最近、自分の感情が真の感情なのか、忖度からなる感情なのか分からない時があります。でも今回の旅は、終わってしまうのが名残惜しくなるほど、それだけ私にとって楽しかったのかもしれません。

 

結局、早寝早起きは三文の得だし、家にこもりきりでは触れることができるものも取り逃がしてしまうということがよくわかったのでした。

良港を企画してくれτ宇人には感謝しなくてはなりません。

 

このご時世に終止符が打たれた暁には車で日本一周してみたことない景色に触れたいと思う今日この頃なのでした。

 

以上、前段の長いベタ打ちですが、魔女の旅々風の近況報告です。