ライブに備えて、アンプの真空管を交換。
前時代的でしょ?
真空管ですよ。
Vacuum Tubeといいます、英語では。
こと、ギターアンプの世界では
真空管がいまだに主流です。
デジタル解析されたモデリングアンプも頑張ってはいますが、
取って代わるまでにはもう少し時間が必要なようです。
特にロックの世界では、
真空管無しにその歴史を語れないほど
重要な存在で、
名盤、名演と呼ばれる類いのレジェンドの陰には、
必ず名器と呼ばれる真空管アンプが介在し、
それゆえ、いまだにそれらは需要があるのです。
モノによっては、とても高額で取引されています。
名器と呼ばれる真空管アンプが高価ということは、
当然、消耗品である真空管もどれでもよい
というわけにはいかず、
やはりブランドというものがあるのです。
しかし、
NASAがアポロ月ロケットにも使用していたとは言え、
その全盛期はトランジスターが実用化される以前の話。
高品質を誇ったハイグレードな真空管は
60年代以降、西側諸国では生産されなくなりました。
必要ないのですからしょうがありませんね。
そのアメリカは、
1976年函館にベレンコ中尉のMIG-25が飛来した時、
謎の超音速機(最高速度マッハ3といわれていました)
の中を覗いてみて、
真空管が大量に使用されていたことにショックと安堵をおぼえたとか。
最新鋭機と真空管の取り合わせが
あまりにチグハグだったのでしょう。
そして冷戦構造の名残でしょうか、
現在も主な生産地となっているのは
かつての東側、共産主義国、ワルシャワ条約機構だった国々。
技術革新に乗り遅れ、競争につていけなかった結果起った
民主化の波、
東欧ドミノの裏にはやはり真空管の陰が!?
現在新品で手に入る真空管はかのような理由により、
Made in ロシア、中国、東欧など。
値段は安いです(というか、それらの国はなぜいまだに生産しているのだろう?)。
いまでは新品で売られているアメリカやイギリス製のギターアンプ
にもやはりこれらの真空管がOEMで入っています。
わたしが今回自分のアンプに入れた
TRONAL社のEL-34もペア(2本)で3,000円でした。
TRONAL社はベルギーの会社ですが、管は中国製という複雑な品です。
工場を持っていないので委託で中国の工場が生産しているのだとおもいます。
アメリカのメーカーなのにロシア、中国製というモノがよく流通してますが、
あれと同じでしょう。
消耗品なのでヘタってきたら新しいモノに変えて
常にコンディションを保つにはこれくらの値段がお手頃です。
さて、コレ(1本=1,500円)がキリだとすると、
ピンはどれくらいかというと、
1本=30,000円はします。
もっと高いのもあります。
それらは、かつてアメリカやイギリス、ドイツ(この場合、西ドイツ)
で作られていたいわゆるデッドストック品。
当然品薄。
なかでもミリタリースペックと呼ばれた軍用真空管は高価です。
MIと刻印があります。
真空管は品質にバラツキがあるため、
大量に作ったのもの中から選別して行き
最高等級のものを軍用に回していたであって、
プレミアムだから材料や生産地に差はありません。
粒ぞろいってことですね。
音もさすがにシビレます。
安い真空管がカップ酒だとすると、
大吟醸に匹敵すると言えるでしょう。
ライブで使うのは勿体ないから、
レコーディングのみで使ったりします。
日本でもかつては松下や東芝が生産してました
(中学時代、部屋にあったボロテレビは真空管だったから冬にとても暖かかったな)。
どちらにせよ寿命は、
一般的に5,000時間と言われています。
フィラメントがあるとこも含め
その特性は電球と良く似ていて、
徐々に輝きを失って行き、
キレる(ダメになる)直前にキラリとひときわ輝いたり
してお陀仏になることが多いです。
個体の真空率が低いと音が歪みがち、
高いとクリアと言われています。
ギターアンプの場合、高電圧の負荷が掛かるし、
移動でショック(これが良くない)を与えたりしますので、
店のアンプで交換頻度は1年~1年半でしょうか。
良い音がしている期間はとても短く、
また同じ音がしている期間も全寿命中なく
無理してダマシダマシ使っても2年は無理です。
コシが無くグシャグシャのチリチリした情けない音になります。
湿気るのか、梅雨と夏は特にダレて良い音がしません。
逆に空気の密度自体濃い冬は
惚れ惚れするような音がしたりすることがあります。
金食い虫にして、気難しい。
良いときはほんのつかの間で、
アベレージが出ない。
製品としてそれでいいのか?
最悪です。
しかしコレでなければ、真空管でなければダメなのです。
一瞬、輝いている時のウットリするようなサウンドは
何物にも替え難いのです。
イデオロギーもテクノロジーも物ともしない。
ベルリンの壁よりも強かった真空管。
その存在自体が凄くロックで、頼りになるのです。
今は兵器には使用されていないから平和だしね。
そして100年後、1000年後のギタリストも
真空管でロックしていて欲しいな…
そう願わずにいられない。
ずっとずっと続くものがあればいいのにな…とね。
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前時代的でしょ?
真空管ですよ。
Vacuum Tubeといいます、英語では。
こと、ギターアンプの世界では
真空管がいまだに主流です。
デジタル解析されたモデリングアンプも頑張ってはいますが、
取って代わるまでにはもう少し時間が必要なようです。
特にロックの世界では、
真空管無しにその歴史を語れないほど
重要な存在で、
名盤、名演と呼ばれる類いのレジェンドの陰には、
必ず名器と呼ばれる真空管アンプが介在し、
それゆえ、いまだにそれらは需要があるのです。
モノによっては、とても高額で取引されています。
名器と呼ばれる真空管アンプが高価ということは、
当然、消耗品である真空管もどれでもよい
というわけにはいかず、
やはりブランドというものがあるのです。
しかし、
NASAがアポロ月ロケットにも使用していたとは言え、
その全盛期はトランジスターが実用化される以前の話。
高品質を誇ったハイグレードな真空管は
60年代以降、西側諸国では生産されなくなりました。
必要ないのですからしょうがありませんね。
そのアメリカは、
1976年函館にベレンコ中尉のMIG-25が飛来した時、
謎の超音速機(最高速度マッハ3といわれていました)
の中を覗いてみて、
真空管が大量に使用されていたことにショックと安堵をおぼえたとか。
最新鋭機と真空管の取り合わせが
あまりにチグハグだったのでしょう。
そして冷戦構造の名残でしょうか、
現在も主な生産地となっているのは
かつての東側、共産主義国、ワルシャワ条約機構だった国々。
技術革新に乗り遅れ、競争につていけなかった結果起った
民主化の波、
東欧ドミノの裏にはやはり真空管の陰が!?
現在新品で手に入る真空管はかのような理由により、
Made in ロシア、中国、東欧など。
値段は安いです(というか、それらの国はなぜいまだに生産しているのだろう?)。
いまでは新品で売られているアメリカやイギリス製のギターアンプ
にもやはりこれらの真空管がOEMで入っています。
わたしが今回自分のアンプに入れた
TRONAL社のEL-34もペア(2本)で3,000円でした。
TRONAL社はベルギーの会社ですが、管は中国製という複雑な品です。
工場を持っていないので委託で中国の工場が生産しているのだとおもいます。
アメリカのメーカーなのにロシア、中国製というモノがよく流通してますが、
あれと同じでしょう。
消耗品なのでヘタってきたら新しいモノに変えて
常にコンディションを保つにはこれくらの値段がお手頃です。
さて、コレ(1本=1,500円)がキリだとすると、
ピンはどれくらいかというと、
1本=30,000円はします。
もっと高いのもあります。
それらは、かつてアメリカやイギリス、ドイツ(この場合、西ドイツ)
で作られていたいわゆるデッドストック品。
当然品薄。
なかでもミリタリースペックと呼ばれた軍用真空管は高価です。
MIと刻印があります。
真空管は品質にバラツキがあるため、
大量に作ったのもの中から選別して行き
最高等級のものを軍用に回していたであって、
プレミアムだから材料や生産地に差はありません。
粒ぞろいってことですね。
音もさすがにシビレます。
安い真空管がカップ酒だとすると、
大吟醸に匹敵すると言えるでしょう。
ライブで使うのは勿体ないから、
レコーディングのみで使ったりします。
日本でもかつては松下や東芝が生産してました
(中学時代、部屋にあったボロテレビは真空管だったから冬にとても暖かかったな)。
どちらにせよ寿命は、
一般的に5,000時間と言われています。
フィラメントがあるとこも含め
その特性は電球と良く似ていて、
徐々に輝きを失って行き、
キレる(ダメになる)直前にキラリとひときわ輝いたり
してお陀仏になることが多いです。
個体の真空率が低いと音が歪みがち、
高いとクリアと言われています。
ギターアンプの場合、高電圧の負荷が掛かるし、
移動でショック(これが良くない)を与えたりしますので、
店のアンプで交換頻度は1年~1年半でしょうか。
良い音がしている期間はとても短く、
また同じ音がしている期間も全寿命中なく
無理してダマシダマシ使っても2年は無理です。
コシが無くグシャグシャのチリチリした情けない音になります。
湿気るのか、梅雨と夏は特にダレて良い音がしません。
逆に空気の密度自体濃い冬は
惚れ惚れするような音がしたりすることがあります。
金食い虫にして、気難しい。
良いときはほんのつかの間で、
アベレージが出ない。
製品としてそれでいいのか?
最悪です。
しかしコレでなければ、真空管でなければダメなのです。
一瞬、輝いている時のウットリするようなサウンドは
何物にも替え難いのです。
イデオロギーもテクノロジーも物ともしない。
ベルリンの壁よりも強かった真空管。
その存在自体が凄くロックで、頼りになるのです。
今は兵器には使用されていないから平和だしね。
そして100年後、1000年後のギタリストも
真空管でロックしていて欲しいな…
そう願わずにいられない。
ずっとずっと続くものがあればいいのにな…とね。
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