
鉄の鯨…とは良く言ったもので、
まさにこれは、鯨級の大きさだ。
鉄なのか、チタンなのか知らないけど、金属製だし。
かの戦艦大和が菊水一号作戦で最後の出航をしたのも、ここ呉。
呉は古くから造船と、軍港の街なのだ。
夏の一大イベント、第30回呉海上花火大会に招かれ、
演奏する為にやって来たのだが、どうしても"てつのくじら"が見たくて、
サウンドチェックを早々に切り上げ、見に行って来た。
ちょうど閉館の時刻だったので、係の人の手によりゲートを施錠中だった。
中には入れなかったが、それども満足だ。
潜水艦が見れたから。
路を挟んで向いにある、大和ミュージアムは開園初日に行った。
大変良い、あそこは感動の資料館である。
ところで、この潜水艦は海上自衛隊所属の潜水艦"あきしお"は、
退役後にクレーン船で吊り上げられ、敷地内に展示されているのだが、
よくこんなに大きな物体を持ち上げたものだと、感心した。
国内最大のクレーン船だそうである。
たいしたものです。
しかし、自衛隊の潜水艦は小型の部類である。
冷戦時代の遺物、アメリカの原子力弾道ミサイル潜水艦 オハイオ級は、
●SSBN Ohio Class
基準排水量:16,600t
水中排水量:18,750t
全長:170.68m
全幅:12.8m
馬力:60000ps
と、こんなサイズ。
世界最大はロシアのタイフーン級で、
●Typhoon Class
水中排水量:48,000t
全長:172.8m
全幅:23.3m
乗員:160名
馬力:100000ps
と、こちらも桁違いのデカさ。
では、展示されている"あきしお"の大きさは…
● AKISHIO SS-579
昭和60年進水、平成16年除籍
排水量:2,250t
全長:76.2m
全幅:9.9m
全高:10.2m
船型:完全複殻式(涙滴型)
主機械:ディーゼル2基1軸
メインモーター1基
馬力:水上 3,400ps / 水中 7,200ps
速力:20ノット(水中)
主要兵器:水中発射管一式
スノーケル装置
乗員:75名
比べると小さいね。
しかし大きけりゃ良いってもんじゃないですよ、潜水艦は。
島国での守りに徹した運用を考えると、小回りの利く自衛隊のディーゼル艦ですよ。
海峡深くで待ち伏せ攻撃、一撃必中、
小粒でもピリリと辛い、山椒のような"あきしお"。

鉄の鯨は今日も海を睨むのだった。
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