
一番長く使っている楽器がこのオベーション。
購入したのは確か17年前だ。
それ以前からギターは弾いていたのだが、全て手元には残っていない。
ちょうどそのころアコギを探していて、しかも簡単にステージで使いたくて、
マイク内蔵のエレアコが欲しかった。
そしてエレアコといえば、中学生のころに楽器屋さんの壁に貼られていた、
アダマスのポスターへの憧れがあり、買うならOvationと決めていた。
アダマスに憧れていたので、あのアダマスホールのギターが欲しかったのだが、
楽器店で試弾してみると、生音が思いのほか小さくて、ビビってしまった。
そんな時、壁に掛けられていたCustom Legend 1869が目に留まり、
アル・ディメオラと同じヤツだな…弾いてみようと、手にしたのが、
このギターだった。
丸いサウンドホールが普通のアコースティック・ギターと変わらないが、
ボディがとても薄く、ネックの形状もエレキギターから持ち替えて違和感が無かった。
サンバーストの塗装も美しく、インレイの貝細工が素敵な美しいギターだった。
購入した嬉しさに、昼夜弾きまくり腱鞘炎になった。
ハードケースの蝶番が壊れて、パカッと歩行中にケースが開いて、
道路に落下したという有り得ない事件も経験した。
ブリッジが弦のテンションで浮き上がり、ボディートップの木が割れ、
ネックのバインディングが接がれたこともある。

フレットを交換し、ナットを交換し、
買った値段と同じくらいメンテナンスに費やした。
だけど音は変わらない。初めて弾いた日のあの感動が、今もそこにはある。
プリアンプも、もはや旧式だけれど、全然OKだ。
PAやレコーディングのサウンド・オペレーターさんに、いつも褒められる。
最近はピックアップの着いていない、アコギが欲しいとも思うのだが、
このギターだけは、ずっと使い続けると思う。
このギターが私を育ててくれた。音楽人生を彩り豊かなものにしてくれた。
ささやかな音楽自叙伝を記録してくれる、"伝説のギター"です。
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