すまいるプロジェクト募金部所属、よく募金活動中にネパールの留学生と勘違いされるこばやしです。この夏は2回ネパール人と間違えられました。すまプロのネパーリです。

 

去年の第1回スタディツアーに続き、今回も参加させていただき、2回目のネパールとなりました。ネパールでのことを書かせていただきます。

 

 

~8月26日ネパール1日~

 

長い中国での乗り継ぎを終え、ネパールに到着。若干、空港で迷子になりましたが、私たちがお世話になっているNPO法人国際学校建設支援協会様に手配していただいた、現地のガイドさんと合流し、ARYATARA HOTELに向かいました。

 

そのあと荷物を預け、カトマンズの街をガイドさんと歩きまわって見学をしました。昨年のネパール地震から1年以上経ち、去年よりはガレキが片付けられ、綺麗になっていましたが、未だに被害は残っていました。去年同様、住んでいた人たち本人が、子供たちも含めて、手作業でガレキを片付けている姿が見られました。復興した建物のほとんどは、このまえの地震で崩れた、煉瓦造で作られている建物が多く、防災としての根本的な問題は解決されていないと学生ながらに感じました。煉瓦造を被害にあっても建て続けるのは、経済的な理由で煉瓦造しか建てられないそうです。

 

カトマンズで見られた未だ残る地震の痕跡。

 

カトマンズの街と、英語を使うことに感動を覚え一生懸命英語でガイドさんの話を聞く本間くん。

 

日本では見られない高層の煉瓦造。

 

カトマンズ市内に点在する寺院。

 

その後、ホテルに戻り、翌日のチャンディカデビでの1泊2日ホームステイに向けて、ミーティングと準備を進めました。

 

 

~8月27日ネパール2日目~

 

朝7時にホテルを出て、チャンディカデビに向かいました。チャンディカデビはヌワコット郡に属する村でカトマンズから車で5時間ほど行った山奥にあります。

 

去年はチャンディカデビまで車で行けましたが、今年は雨期の影響で土砂崩れなどで車が通れず、途中から30分ほど歩いて向かいました。

 

チャンディカデビに向かう途中の景色。

 

 

みんなで歩いてチャンディカデビに向かう。

 

 

チャンディカデビに着くと、去年と同様、村の人たちがみんなで迎えてくださいました。ひとりひとりに、花の首飾りと、首に掛ける飾りをいただきました。今年は、学校がお休みだったのにも関わらず、たくさんのちびっこが私たちのために歓迎してくださいました。

 

そのあと、日本から持ってきたルーと、じゃがいもと、ニンジンを使って日本のカレーを村の人たちと一緒に作りました。すまプロの料理男子まつやまさんが指揮して、おいしいカレーができました!こどもたちは「おいしい!」と日本語で言ってくれていて、喜んでくれたと思います!ネパールの料理はスパイシーな味付けが多いので、日本のカレーはネパーリの口に合うのか心配でしたが、大成功でした!また、お肉は村の地鶏をさばいていただきました。目の前で肉をさばくということで、命をいただく過程を見ると、食事のありがたみを改めて感じました。とても良い経験でした。

さばいた地鶏を持つ松山さん。

 

野菜を切るさんごちゃんとおしお。

村人と火を起こす松山さん。

夢中に日本のカレーを食べるチャンディカデビの子供たち。

 

そのあと、村人のヒアリングをして、チャンディカデビの状況を聞きました。学校のある広場を広くするために進めている工事の話や、学校で足りてない道具の話、日々の生活の話などをお聞きしました。

 

チャンディカデビの人たちは家畜を育ててそれをお金にしたり、農業をして自給自足に近い生活で生計を立てています。住宅は、昨年のネパール地震でほとんどが半壊、全壊し、一年以上経った今も、トタンでできた住宅で過ごしています。一戸約35万円ほどで建ちますが、ほとんどの家ではお金がなく、新しく家を建てる見込みがないそうです。多くの人たちが、現在もなお、風の抜ける仮設の住宅に住んでいるそうです。

 

トタンでできた仮設住宅。

 

そのあと、ホームステイでお世話になる村人に挨拶をして、一緒にお話しをしながら、チャンディカデビの星空を見ました。チャンディカデビでは、天の川が見えるんですよ!生まれて初めての天の川にとても感動しました。そのあと、用意してもらったベッドで就寝しました。

 

 

~8月28日ネパール3日目~

 

村の人たちは早朝に起床し、畑仕事や洗濯など朝から働きます。自分たちも村人の日々の生活を体験するために、畑仕事などをお手伝いさせてもらいました。そのあと、朝食をごちそうになり、子供たちに連れられて村を案内してもらいました。その後、学校の時間になったので、お世話になった村人とお別れし、小学校へ向かいました。

 

畑仕事をお手伝いする松山さん。

お別れの一枚。お世話になった、カルパナさんとタパイコさん。また戻ってきてね、あなたたちは私たちの家族だよとおっしゃってくれました。

 

その後、小学校へ行き、ほっちゃんが企画していた、日本語教室をしました。子供たちと仲良く楽しく交流できました。そして、1泊2日のホームステイは終わりました。

 

そのあとカトマンズに戻り、翌日のHIVホスピスに向けてミーティングを行い、3日目を終えました。

 

 

~8月29日ネパール4日目~

 

昨年のスタツアでも訪れたバネパのHIVホスピスを訪れました。昨年も今年も、根本的な解決につながる支援は自分たちの力ではできないのに、施設を訪れるのは良くないのではないかという議論がでました。自分たちはチャンディカデビに小学校を建てることを目標に現在活動しています。しかし、ネパールでは、多くの社会問題、人身売買、HIV感染者の人権問題などがあります。それはネパールに関わっている以上、知っておかなければならない事実だと思います。支援ができないから目を背けるのではなく、事実を知らなければならないのではないかと自分は思います。

 

また、家族や村人にHIVのせいでひどい差別を受けている人たちは、自分たちの境遇を発信する機会がありません。僕たちは根本的な解決はできないかもしれませんが、ネパールで起きている事実を多くのひとに知ってもらうために動くことはできるのではないかと思います。今回伺った、ネパールでのHIV感染者の現状を少しでも多くのひとにお伝えできれば幸いです。

 

ネパールでは、貧しい生活を余儀なくされているひとが多く、その結果HIVに感染してしまった人たちが多くいます。例えば、出稼ぎをしなければ生計が立てられず、出稼ぎ先で夫がHIVに感染して、その結果母子感染するというケースがあります。人によっては、夫に逃げられ、HIVを持ちながら母と子で生活しています。ただでさえ、シングルマザーとして生計を立てるのは厳しい社会なのに、HIVを理由に仕事を与えてもらえなかったり、住む場所を追い出されるケースが多くあります。また、HIVを理由に家族からも縁を切られることもあります。これは、HIVの正しい認識がないために起こっています。

 

また、小さい頃に親に捨てられ、ストリートチルドレンとして生活し、仕事を与えてもらっていた悪い大人に薬を使わされ、注射によりHIV感染をしてしまった人もいました。小さい頃から大人になるまで、誰にも愛されなかったとおっしゃっていました。こういったことも、一人ひとりがHIVに対する正しい認識を持っていれば、HIV感染者にもっと優しい社会にできていたのではないかと思います。

 

また、このホスピスには、水頭病という病気と闘うアルナちゃんという女の子がいます。アルナちゃんの母親も、先ほどの出稼ぎのケースでHIVに感染しました。母子感染はしませんでしたが、母親はHIVのせいでまともに働くことができません。外部からの支援は受けていますが、ネパールの病院では治療の限界があり、今すぐ手術を行うことができません。現状では、アルナちゃんの成長して治療できる状態まで待つしかありません。

水頭病のアルナちゃん。人懐っこくてメロメロでした。

 

こういったように、HIVだけの問題ではなく、ネパールで起こっている貧困や社会問題など多くの問題が関係して、悪循環が起きています。自分はただの大学生で、なにかできることもなく、こんな偉そうなことばかり言っていますが、ほんとに無力です。でも、みんながこういった現状を知ることは意味があると思います。なにかできるということじゃなくても、世界で起こっていることをひとりひとりが知ることが大切だと思います。そして、自分たちのこととしてひとりひとりできることを考えていければとおもいます。

 

そのあと、カトマンズにもどり、最後のネパールでの夜を過ごしました。こうして、4泊5日のスタディツアーは終わりました。

 

 

僕はすまいるプロジェクトのメンバーとして活動するなかで、いろんなひとに、「どうしてネパールなの?」「なんで小学校を建てるの?」などと、多くの質問を受けます。自分でも、日本でも困っているひとや、ほかの国にも困っているひとはいるし、何と答えればいいのだろうと、困惑することがあります。しかし、今回のスタツアを通して、僕たちが支援する村の人たちと直接話し、その人たちの生活を体験し、見てきました。困っているひとたちは日本にも、ネパールにもいます。しかし、それは比較はできませんし、どこにいても困っていることには変わりありません。僕はすまいるプロジェクトを通して、知ることのできたネパールの人たちを支援します。この出会いを大切にしていきたいです。

 

 

大変長くなってしまいましたが、今回のスタディツアーを支えてくださった、NPO法人国際学校建設支援協会様、現地スタッフのゴクールさん、僕たちの活動を支えてくださる多くの皆さまに感謝いたします。これからも、温かく僕たちの活動を見守ってくだされば幸いです。

 

スタディツアーは、帰ってきてからが大切とよく言います。僕たちができることを考えながら活動していきます。今後、スタディツアー報告会も企画していますので、多くのひとに足を運んでいただけるとうれしいです。本当にありがとうございました。