ここまで、一都三県の高校入試を内申点で並べながら、大学合格実績の強みを整理してきました。






結果、東京と千葉でおよそ4.4以上、神奈川と埼玉でおよそ4.6以上のところに、国公立大の合格に強みを持っている高校が並ぶ様子が見て取れると思います。


内申点が、それこそ体育や音楽みたいないわゆる実技科目を含めた内申であることと、最終的に大学入試がペーパーテストであることを考えると、基本的には、英数国理社の5教科は5段階評価で5が並んでる子が国公立を視界に捉えられる生徒と言えるかもしれません。


さて、このことを頭に置くと、小学校時点で次のような判断も可能になります。例えば、「塾での中学受験の勉強は苦手だけど、学校で算国理社はぜんぶ5」みたいな生徒がいた場合、中学受験を無理にさせず(あるいはほどほどな取り組みにして)公立中学高校受験に回った上で、国公立大を目指す、という選択肢です。


学習内容を見ていくと、中学受験の勉強は生徒によって得手不得手があります。そして、その得手不得手は必ずしも大学受験の勉強の得手不得手とイコールじゃない場面が結構あります。


一例を挙げると、例えば中学受験算数の図形の問題。結構、「ここの補助線引くの思いつかないと解けない」みたいな、解法にたどり着くまでに、どうしても「ひらめき」が必要な問題が結構あります。でも、この手の問題、高校数学まで習うと、辺の長さや角度を未知数でおいて、三角関数使って強引に計算すると、別にひらめきがなくとも、普通の関数の問題として解けてしまうことが多い。


この例のみならず、中学受験は「小学生」というまだ習った知識の多くない生徒たちを相手に、「地頭力」で選別するという側面が強い一方、大学受験は問われる知識の量こそ多いものの、中学受験ほど応用・発展度合いは高くなく、どちらかというと「長い期間、コツコツ学習してこれたか」がものを言います。


結果として、中学受験の結果=大学受験の結果とはならないし、どっちの方が向いてるか、というのは生徒による、ということになります。


なので、中学受験という、今いるゲームが合わなくても、ゲームチェンジした先にまた違うチャンスが出てくるということは普通に起こります。


そういうことを念頭に置く時、例えば、生徒によっては、「中学受験が絶対」と思わず、高校受験でらしさを発揮する、ということもありなのではないでしょうか。