長女が中学生の時のクラス保護者会でのこと
担任の男の先生が誇らしげに
巾着から数十本の赤ペンを取り出しました
「これはね〜僕の自慢でもあり、誇りでもあるんです」
担任は数学の先生
教科を担当しているクラスのうち希望者のみ
毎日数学の自習ノートの採点をしているとのこと
数十本のペンは昨年度その採点に使った赤ペン
問題を解く→解答を見て生徒が採点をし
わからないところや間違えたところを、先生がヒントをだされて
解き直し&次の問題に進む
それを1年の間繰り返した結果の赤ペン
「いや〜ほんまはしんどいし手も痛いんですけどね(笑)」
「朝数学の係がノートをまとめて持ってきて僕の職員室の机にポンとおくんですわ、みんなが帰るまでにチェックを終わらせんとあかんのです」
「でもね〜みんなが頑張るでしょ。ほんだら周りもつられてやるようになるんですよ。
ノートがまた増えてね〜(笑)。見とってください。これを続けられた子は国公立大学受験のセンターも2次試験もどないかなりますよ!文系・理系関係ないです!」
このシステムは勉強の仕方が身についている子向けで
手取り足取りのような感じではありません
卓球のラリーを先生と延々と続けていくようなイメージ(笑)
これが長女には合っていました
中学受験を検討する前から
「進研ゼミ」と日能研の「血の翼」という(今はもうないと思いますが)
2つの通信教育を楽しんで取り組んでいた
コツコツ女子
通信教育の赤ペン先生からのお返事は、数週間待たねばなりませんでしたが
数学の自習ノートはその日のうちに戻ってきます
これがモチベーションを維持するのにとてもよかった
通信教育であったようなシールを集めてプレゼントに応募などといった
プラスαの楽しみはもうありません(笑)
しかし継続することで
自らの血肉となり
学力として目に見える形になって表れる喜びを実感
まるで筋トレのように
端から見てもそれがよくわかりました
今回は長女の学校の話でしたが
どこの学校の先生も生徒からの質問には喜んで応えてくださると思いますよ
進学校の『面倒見のよさ』を勘違いしていると
受け身で自ら考え実践するのが難しい子は
入学できても、その後の学校生活では
なかなか厳しいものがあるかもしれません
数学が好きでもなく得意でもなかった長女
大学で勉強したい学部は理系でしか受験不可
それでも高校の文理選択では迷わず理系を選択
それはやはり日頃の積み重ねが自信を与えてくれたのでしょうね
「数Ⅲでもなんでもコツコツやってたらどないかなる」
で、実際どうにかなりましたよ